名越康文 (精神科医)

「あの人は、元々厭世主義というか、いつか森に帰りたいというようなロマンチストみたいなとこがある人で、でも決してそれがなかなか上手くいかないんですけど・・・」

97年より、ソフトな語り口と親しみやすいキャラクターで、ラジオのDJで人気を評し、以降多メディアで活躍。近年は、精神科医というフィールドを飛び越え、マンガ「殺し屋1(4巻より)」の原作ブレーンをはじめ、精神科医という視点からみた、映画・音楽評論など、雑誌を中心に幅広く活躍。甲野氏とは93年の講演会で出会って以降「大親友」と甲野氏が呼ぶほど親交は深い。  著書に甲野善紀氏、カルメン・マキ氏との共著『スプリット』(新曜社)、他多数。

植松直哉 (格闘家/クロスポイント所属)

「やられてみて初めてわかると思うので、これはちょっと人に説明しづらいんじゃないかと」

柔道、修斗、サンボ、柔術、ムエタイを学び、コンバットレスリング05年優勝。プロ修斗デビュー前に出場したトーナメント・オブ・J軽量級トーナメント決勝で宇野薫を下し、優勝。テクニックにおける知識は多くの格闘家から絶大な支持をうけ植松の周りには常にそうそうたる顔ぶれの選手が集まり、強い影響を与えている。

岡田慎一郎 (介護支援専門員・介護福祉士)

「甲野先生はこういう事できたらいいなっていうそういう憧れを与えてくれる。その憧れに対してみんな稽古していく」

就職した重症身体障害者施設で他の介護福祉士が次々と身体を壊していく中、既存の介護技術に疑問を抱き、格闘技の技術を介護に応用するなど独自に介護技術を研究。後に甲野善紀に出会い、その身体操作術に感銘を受け師事。高齢者介護施設の介護職員を経て、現在は甲野氏の身体操作を独自に応用、発展させた古武術介護で全国各地の講座の講師を務める。著書に『古武術介護入門』(医学書院)、DVD『古武術式カラダにやさしい介護術』(人間考学研究所)がある。