『ひろしま 石内都・遺されたものたち』
上映終了

2日連続トークショー開催決定!
●9月7日(土)12:30の回上映後
ゲスト:石内都さん〈写真家〉、Chim↑Pom(卯城竜太さん)〈アーティスト〉
“ひろしま”を新たな手法と感性で描く意味石内都(いしうち・みやこ)

©NHK / Things Left Behind, LLC 2012
卯城竜太(うしろ・りゅうた)

◎PIKA
Chim↑Pom
ヒロシマの空をピカッとさせる 2009
●9月8日(日)12:30の回上映後
ゲスト:蔵 真墨さん〈写真家〉、野村恵子さん〈写真家〉
石内都さんの現アシスタントで写真家のお二人が語る写真家・石内都蔵 真墨(くら・ますみ)

近年の個展に2013年、「氷見」(中京大学アートギャラリーC・スクエア、愛知)、「イ・ケ・メ・ン」(ツァイト・フォト・サロン、東京)。2012年、「kura」(ビジュアルアーツギャラリー、大阪)。2011年、「蔵のお伊勢参り、其の七!京都・大阪」(ツァイト・フォト・サロン、東京)。
近年のグループ展に2012年、「この世界とわたしのどこか 日本の新進作家vol.11」(東京都写真美術館、東京)、「パラレル・ビジョンズ:日本と韓国の現代写真」(香港藝術中心、香港)、「PORTRAITS」(日本橋高島屋美術画廊X、東京)。2011年、「第10回フォトシティさがみはら プロの部入賞作品展」(新宿ニコンサロン、東京)、「発科展 – 早稲田大学芸術学校空間映像科 閉科展」(竜宮美術旅館、神奈川)。2013年7月、三冊目となる写真集『氷見』発行(蒼穹舎刊)。
野村 恵子(のむら・けいこ)

ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ──
今、学ばなければ。伝えなければ。再び繰り返さないために。
広島で被爆し亡くなった少女たちの遺品、ワンピース、そして靴や人形、それらを撮影した写真展が、2011年から翌年にかけてカナダのバンクーバーで開催された。本作はアメリカのリンダ・ホーグランド監督が、その展覧会の準備から、展覧会場を訪れた観客の反応までを、1年以上にわたって追ったドキュメンタリーである。
石内氏の「なぜ自分がヒロシマを撮るのか」という思いと、作品を受けとめたカナダの人々から知らされる様々な事実。 カナダの先住民と広島に落とされた原爆の思いがけない接点。会場に立つ人々の心の動揺──被爆した人の死を初めて実感し呆然とする人、遺品のワンピースから、着ていた少女に思いを寄せる人、祖父が原爆製造に関わっていたと話しだす人、祖国の悲惨さに思いをめぐらす日系人、広島で出会った亡き日本人妻を偲ぶ元兵士‥‥写真に触発された人々の思いが重なり、ひとつに織り成されてゆく。
「広島、長崎の被爆がもつ重さを語り継ぐために、芸術が担う役割とは何か。国境を越え、歳月を超え、この事実をどのように語り継いでゆくのか」。本作はヒロシマが今日の世界に投げかける普遍的意味を提示している。
『ひろしま 石内都・遺されたものたち』(2012年/アメリカ・日本合作映画/80分)
監督:リンダ・ホーグランド
撮影:山崎裕
編集:ウィリアム・リフマン
音楽:武石聡、永井晶子
プロデューサー:橋本佳子、浜野高宏
統括プロデューサー:小谷亮太、リンダ・ホーグランド
製作:NHK・Things Left Behind Film、LLC 2012
配給:NHKエンタープライズ