『架け橋 ~きこえなかった3.11~』

上映終了

架け橋アイキャッチ修正C1
日時
上映終了
料金
一般¥1,500/学生・シニア・障害者・UPLINK会員¥1,000 ☆『珈琲とエンピツ』との2作品鑑賞¥2,000
会場
FACTORY(1F)
作品分数
73分
リンク

今村彩子監督『珈琲とエンピツ』も同時期上映


情報は、いのちを守るもの
一般のテレビや新聞で報道されなかった聞こえない人たちの現状を伝えるドキュメント


震災から11日後、「目で聴くテレビ」(手話と字幕で情報を伝えるCS放送番組)のスタッフとともに映画監督、今村彩子は被災地の宮城へ向かった。生々しい傷あと、がれきの山、余震で震える人々。そして、避難所で出会ったろう者たち。今村は彼らの「津波の警報が聞こえなかった」という言葉に衝撃を受け、すぐに取材を開始、29分の番組を完成させて、放送した。なかなか見えてこない報道の一環に、ろう者や身体に障害がある人々が震災をどのように知って、どう避難したか、という事実がある。今村はこの事の重大さに気づき、地元に帰り地域で上映活動を試みた。そして「被災地にも聞こえない人がいたことに気づかなかった」「聞こえない人のニュースがほとんどなかったから、見ることができてよかった」という感想に伝えることの意味と、知らなかったことを知ることの大きさを再確認し、その後2011年3月から12月までに4回被災地へ取材を行い、『架け橋』第4弾まで制作した。本作『架け橋 ~きこえなかった3.11~』はこの四作品をシリーズ化にしたドキュメントであり、『珈琲とエンピツ』の今村彩子監督待望の新作でもある。

監督メッセージ

命を守る情報に格差があってはならない
“津波警報が聞こえなかった”───。東日本大震災で危機一髪で助かった聞こえない人のこの言葉に心臓が縮むようでした。津波警報が聞こえず亡くなった人、 避難放送が聞こえず、津波で孤立した家で一夜を過ごした人…。緊迫感のある体験談を手話で語るろう者に私は一刻も早くこのことを社会に伝えなくてはと心を突き動かされました。そして、震災1ヶ月後に被災地を訪れ、取材をしていた時、私も震度6の余震を体験しました。
地面が大きく揺れ、何が起きたのか分かりませんでした。誰かに強く手を引っ張られ、しゃがみました。「津波警報が鳴っている!」とスタッフに言われ、背筋が凍りました。私は全く聞こえなかった。揺れが収まったら大丈夫だと思っていた。でも、本当は危なかったんだ。命を守る情報に格差があってはならない。そう強く感じました。
命に関わる情報は全ての人に行きわたり、ろう者も安心して暮らせる社会にしたいという一心で取材を続け、『架け橋 ~きこえなかった3.11~』が完成しました。2年4ヶ月の間、10回被災地に赴き、カメラを回した48時間の映像を74分に凝縮したこの映画が被災地と全国を結ぶ架け橋となれば本望です。
─今村彩子

監督プロフィール

今村彩子(いまむらあやこ)
大学在籍中にダスキン障害者リーダー育成海外研修派遣事業第18期生としてカリフォルニア州立大学ノースリッジ校に留学し、映画制作を学ぶ。二十歳からドキュメンタリーを撮り続け、全国各地で講演・上映活動を展開中。初の長編ドキュメンタリー「珈琲とエンピツ」(2011)は好評で全国各地で劇場公開及び自主上映されている。CMトキワ鉛筆「伝えたい」第48回ギャラクシー賞・CM部門受賞(2011)
今村彩子オフィシャルサイト


『架け橋 ~きこえなかった3.11~』(2013年/73分/日本)
監督:今村彩子 
撮影:今村彩子、渡辺佳宏、柳喜代子、古川 元、7fish
編集:今村彩子 音響/新美滝秀
協力:全日本ろうあ連盟、日本障害フォーラム、宮城県立聴覚支援学校
後援:東京都聴覚障害者連盟
制作・著作:CS障害者放送統一機構「目で聴くテレビ」
配給:『架け橋』上映実行委員会



Back to Top