『雪の轍』

上映終了

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© 2014 Zeyno Film Memento Films Production Bredok Film Production Arte France Cinema NBC Film
日時
上映終了
料金
一般¥1,800/学生¥1,500(平日学割¥1,100)/高校生以下¥800/シニア¥1,100/UPLINK会員¥1,000
会場
X(2F)
作品分数
196分
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第67回カンヌ国際映画祭 パルムドール大賞受賞



2014年、第67回カンヌ国際映画祭の最高賞であるパルム・ドール大賞を受賞した『雪の轍』。『さらば、愛の言葉よ』(ジャン=リュック・ゴダール)、『フォックスキャッチャー』(ベネット・ミラー)、『Mommy/マミー』(グザヴィエ・ドラン)といった作品に注目が集まる中、映画祭期間の3日目という早い段階に上映されるや否や、メディアからの絶賛が相次ぎ、最高賞の有力候補となった。監督はトルコ映画界の巨匠、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン。カンヌ国際映画祭で、すでに2回のグランプリと監督賞を受賞し、満を持しての最高賞受賞となった。世界を魅了した濃厚な世界観と圧倒的な映像美を3時間16分に凝縮した本作について、「登場人物を通して、人間の魂の暗部を探索したかった」と語っている。
なお、同監督の作品が日本国内の劇場で上映されるのは、本作品が初めてである。


チェーホフ×シェイクスピア×シューベルトがもたらす極上の映画体験

文豪チェーホフの著作に着想を得て、カッパドキアの地名の由来になった馬、シェイクスピアの一節、そしてあたり一面を白く染める雪などのモチーフをちりばめ、さらにシューベルトのピアノソナタ第20番の旋律とともに、裕福なものとそうでないもの、西洋的な世界とイスラム的な世界、男と女、老いと若さ、エゴイズムとプライド、そして愛と憎しみといった様々な普遍的要素が対峙されていく。壮大なカッパドキアの風景とはうらはらに、閉塞感に満ちた部屋の中でむきだしの感情をさらけ出し、お互いにぶつけ合う登場人物たちに、観客はそこはかとない滑稽さを覚えるだろう。人を赦すこと、愛すること、分かり合うことは、こんなにも苦しく困難なものなのだろうか。しかし、人間の心の秘められた部分をえぐり出しながら濃密さを増していく会話劇に、観客はやがて自らの心の底を映しだされるような体験をしていることに気づく。そして、今まで体感したことのない極上の見応えに、観客は完膚なきまでに圧倒されるのだ。


【STORY】
世界遺産カッパドキアの壮大な風景のなかで紡がれる、深淵なる物語
世界遺産のトルコ・カッパドキアに佇むホテル。親から膨大な資産を受け継ぎ、ホテルのオーナーとして何不自由なく暮らす元舞台俳優のアイドゥン。しかし、若く美しい妻ニハルとの関係はうまくいかず、一緒に住む妹ネジラともぎくしゃくしている。さらに家を貸していた一家からは、思わぬ恨みを買ってしまう。やがて季節は冬になり、閉ざされた彼らの心は凍てつき、ささくれだっていく。窓の外の風景が枯れていく中、鬱屈した気持ちを抑えきれない彼らの、終わりない会話が始まる。善き人であること、人を赦すこと、豊かさとは何か、人生とは?他人を愛することはできるのか―。互いの気持ちは交わらぬまま、やがてアイドゥンは「別れたい」というニハルを残し、一人でイスタンブールへ旅立つ決意をする。やがて雪は大地を真っ白に覆っていく。彼らに、新しい人生の始まりを告げるように。



『雪の轍』(原題:Kış Uykusu/トルコ・仏・独/2014年/196分/カラー/シネマスコープ)
監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン 
脚本:エブル・ジェイラン、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
出演:ハルク・ビルギネル、メリサ・ソゼン、デメット・アクバァ、アイベルク・ペクジャン、セルハット・クルッチ、ネジャット・イシレル
協力:ターキッシュ エアラインズ 
後援:トルコ大使館、ユヌス・エムレ インスティテュート
提供:ビターズ・エンド、KADOKAWA、サードストリート 
配給:ビターズ・エンド



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