『消えた声が、その名を呼ぶ』

上映終了

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© Gordon Mühle/ bombero international
日時
上映終了
料金
一般¥1,800/学生¥1,500(平日学割¥1,100)/高校生以下¥800/シニア¥1,100/UPLINK会員¥1,000
会場
X(2F),ROOM(2F)
作品分数
138分
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若き巨匠、ファティ・アキン最新作。
トルコ人監督が誰も描かなかったアルメニア人虐殺事件を物語を背景に描く。



世界三大国際映画祭のすべてで主要賞を受賞するという偉業をもつ、若き巨匠ファティ・アキン。最新作の『消えた声が、その名を呼ぶ』では、知られざる歴史的事件を物語の出発点にした。100年前、オスマン・トルコ国内で起こった、アルメニア人虐殺。その犠牲者数は100万人とも150万人とも言われ、今なおアルメニア政府とトルコ政府の見解が一致していない歴史的事件だ。ヒトラーがユダヤ人虐殺の手本にしたと言われるこの事件について、『アララトの聖母』のアトム・エゴヤン監督をはじめとする、アルメニア系の映画監督による作品はあるものの、トルコを出自とするファティ・アキン監督が映画化したことは、非常に重要な意味を持っている。主人公が失った声。それは呼ぶ相手を失った父の声であり、歴史に埋もれた被害者たちの声でもある。生き別れになった娘を探して旅を続ける父の姿は、愛こそが生きる希望になるということを教えてくれる。誰かをひたすらに想うこと。そのひたむきさが観客の心を打つ感動の物語だ。

ファティ・アキン監督は、本作について「良心の探究をテーマにしている」と語り、『愛より強く』、『そして、私たちは愛に帰る』に続く「愛、死、悪に関する三部作」の最終章、<悪>として位置づけている。主人公のナザレットは、家族を殺された被害者でありながら、娘を探して彷徨う長い旅路の中で、時に自らの命を守るため、時に怒りのままに人を傷つけてしまう。ファティ・アキン監督の「人間の本質」への眼差しは、人は必ずしも<善>だけの存在ではなく、善と悪の間で揺らぐ存在であるということをあぶりだす。


【STORY】
愛こそが生きる希望になる。
地球半周、8年の歳月をかけて、声を失った父が見つけたものは。

1915年、オスマン・トルコ(※)。夜更けに現れた憲兵によって、アルメニア人鍛冶職人、ナザレットの幸せな日々は終わった。妻と娘と引き離され強制連行された砂漠で、突然死刑が宣告され、ナイフで喉を切られた。声を失いながらも、奇跡的に生き延びたナザレットは、生き別れた娘に再び会うため、灼熱の砂漠を歩き、海を越え、森を走り抜ける。娘に会いたい。その想いはたった一つの希望となり、平凡だった男をトルコの砂漠から、遠くアメリカ、ノースダコタの雪降る荒れ地へと導いていく…。
※オスマン・トルコ:正式国名はオスマン帝国。ここでは一般的な呼称を使用。




『消えた声が、その名を呼ぶ』(2014年/ドイツ・フランス・イタリア・ロシア・カナダ・ポーランド・トルコ/シネマスコープ/138分)
監督・脚本:ファティ・アキン
出演:タハール・ラヒム(『預言者』『ある過去の行方』)、シモン・アブカリアン、マクラム・J・フーリ
共同脚本:マルディク・マーティン(『レイジング・ブル』)
撮影:ライナー・クラウスマン(『ヒトラー ~最期の12日間~』)
美術:アラン・スタースキー(『戦場のピアニスト』)
音楽:アレクサンダー・ハッケ(『愛より強く』)
原題:THE CUT
提供:ビターズ・エンド、ハピネット、サードストリート
配給:ビターズ・エンド



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