イントロダクション
アフリカ系移民ならではのリズム感、世界の平和や自分たちのルーツへの思いを込めた歌詞。ジャマイカで生まれたレゲエ・ミュージックは、ブルースやファンクなどアメリカ音楽の要素も汲み、1970年代から世界的にポピュラーな音楽となっていった。
そして、現在の日本。ダンスホール・レゲエと呼ばれるＤＪスタイルのそれではなく、70年代にジャマイカで確立されたルーツ・レゲエにこだわるミュージシャンたちによって、「ジャパニーズ・レゲエ・シーン」とも呼ぶべき規模でレゲエが独自な発展を見せている。そこには日本人のメンタリティがどのように反映されているのだろうか？
レゲエの根幹ともいうべきラスタの思想がどのように解釈され、日本のミュージシャンたちの活動のモチベーションとなっているのだろうか？
今回、映像での記録によって、ジャマイカやイギリスのレゲエ・シーンとも違う、「ジャパニーズ・レゲエ・シーン」が追求する新しいスタイルの提示を試みる。
作品解説
ライブやスタジオ風景などのリズムが生み出されている模様と、楽屋裏でのアーティストのインタビューとを織り交ぜながら、「ジャパニーズ・レゲエ・シーン」のリズムを追求。各地で盛り上がりを見せるクラブでのイベントの熱気を収めるのはもちろんのこと、ミュージシャンたちに共通の質問をぶつけることでそれぞれのモチベーションを映し出し、全編を通して「ジャパニーズ・レゲエ・シーン」の本質とその独自性とを浮き彫りにする。
取材アーティスト
こだま和文（tp）、宮崎泉/Dub Master X（dub mix）、DUB SENSE MANIA、CULTIVATOR、9 MILES、MIGHTY MASSA
ULD-258 ｜DVD ｜日本｜2005年｜60分｜カラー｜片面