石井聰亙監督 韓国 | 2004年 | 40分 | DVカム | カラー 三人三色

ある映画女優が、まるで映画の様なミステリアスな自身の体験を脚本として執筆する。彼女は、自分が生きる為に必要な心のよりどころを失った喪失状態に陥り、それを脚本執筆と演技のプロセスの難しさから来る苦悩と重ね合わせていた。ある夜、彼女は東京の真ん中の道端で、まるで彼女の影であるかの様な寂し気な少女に出会う。そして彼女は、映画作りの苦しさから逃れる為長い間行こうと思っていた東南アジアへ行くことを決意する。しかしなぜかその旅は、まるで彼女の魂の旅の様でもあった・・・。

「今私は、これまで映画制作をして来た中でかつてない小さなカメラと最小限のスタッフで作品を撮っています。この映画は、私のこれまでの作品の中で、最もパーソナルなものです。とても重要な真実は、パーソナルで小さなものの中に存在する時もあると感じています。」
監督監督監督


女優:市川実和子/少女:猪俣ユキ/男優:KEE/監督:町田康/医師:田中麻樹/看護婦:菜木 のり子、石井 育代、實川 裕佳 /映画スタッフ:松本 ヨシユキ 、市原 大地 、田中 祐巳子、古谷正志、藤田 明生 、赤沢靖大、井上潔

製作・監督・脚本・撮影: 石井 聰亙/製作・演出助手: 井川 浩哉/助監督: 市原 大地 /録音: 古谷 正志/海外ロケスタイリスト: 市井 麻由 /編集: 井上 雅貴/音響ミックス: 勝本 道哲/音楽・サウンドデザイン: 小野川浩幸
撮影協力:松下電器株式会社/Panasonicプログレッシブピクチャーズ/Panasonic Digital Network serve Inc./株式会社スキップシティー
協力:JTB/テルモ株式会社/ふれあい横浜ホスピタル/横浜フィルムコミッション/IDEE/FIBO/株式会社ネクステート(グラーサ駒沢大学)/パパドゥ/スターダスト
技術情報:使用デジタルカメラPanasonic DVX100A(DV24PA mode)/使用編集ソフト Final Cut Pro 4

監督
1957年福岡生まれ。
彼が日大芸術学部時代に制作した8mm短編映画『高校大パニック』(1976)は大反響を巻き起こし、劇場公開の運びとなった。東宝映画によって製作された卒業制作の『狂い咲きサンダーロード』(1980)でジャパニーズ・ニューウェーブの急先鋒となり、続く『爆裂都市』(1982)でパンク世代のアイコンとなり、シネアストとして一世を風靡。まもなく制作された『逆噴射家族』(1984)はイタリアの第8回サルソ映画祭でグランプリを受賞。国内のみならず、国際的にも高い評価を受ける。『エンジェル・ダスト』(1994・バーミンガム映画祭グランプリ)、『水の中の八月』(1995)、『ユメノ銀河』(1997・オスロ映画祭グランプリ)と作品を次々と発表し、新型時代劇大作『五条霊戦記』(2000)の後の『ELECTRIC DRAGON 80000V』(2001)では、ライブ感覚でスピード感溢れるロックサウンドとともに疾走する映像で観客を圧倒し、今までの映画のジャンルを超越したハイパーエキサイトメントとして多くの人を魅了した。

1976 『高校大パニック』/1977 『1/880000の孤独』/1978 『突撃博多愚連隊』/1980 『狂s85 『半分人間』/1989 『指圧王者』/1993 『TOKYO BLOOD』/1994 『エンジェルダスト』 /1995 『水の中の八月』/ 1997 『ユメノ銀河』/ 2000 『五条霊戦記』 /2000 『エレクトリックドラゴン80000V』/2003 『DEAD END RUN』