
ブッカー・Tのオルガン、スティーヴ・クロッパーのギター、ドナルド・ダック・ダンのベース、そしてアル・ジャクスンのドラムスからなるグループは、1959年に始まったスタックス・レコードのハウス・バンドとして誕生。オーティス・レディングを始めとして多くのアーティストのバックで素晴らしいプレイを聞かせると同時に、スタジオでのセッションから偶然に生まれたインスト・ナンバー「グリーン・オニオン」が大ヒットして彼らの人気も定着した。

メンフィス・ソウルの代名詞であったルーファスは1917年ミシシッピで生まれている。43年にレコード・デビューし、50年代末にはスタートしたばかりだったスタックス・レコードから娘のカーラとデュエットした「コーズ・アイ・ラヴ・ユー」を大ヒットさせ、スタートしたばかりだったレーベルを軌道に乗せたのだった。その後「ウォーキン・ザ・ドッグ」などの歴史に残る大ヒットを飛ばし続けたが2001年、84歳で亡くなっている。

ニューヨークでユダヤ移民の子供として生まれたジェリー・ウェクスラーはアメリカ音楽界最大の業界紙であるビルボードの記者として活躍したが、彼もまたジャズ、黒人音楽のマニア、コレクターであったところからアーメットに共感して設立間もないアトランティックに参加する。当時は人種差別のせいもあって白人には聞かれることの無かった黒人音楽を積極的にプッシュして、成功に導いたのは彼の功績でもあった。