ハーヴェイ・ミルク・スクールとは

ハーヴェイ・ミルク・ハイスクール

ニューヨークで1985年からLGBTQの若者を対象にした権利団体「ヘトリック・マーティン・インスティテュート」の研究機関の付属としてLGBTQの青少年に高卒資格を与えるために公的補助も得、公立高校の2クラスを使って運営されていたが、生徒数の増加やいじめ問題などの深刻化を受け、2003年に正式な公立高校として新たに開校した。危険にさらされた青少年の為に専門的なサービスを行う公立の教育機関としては、世界最大であり世界初でもある。

ニューヨーク市教委の認可を得て、現在約320万ドル(約3億8000万円)をかけて校舎の改修が行われ、NYのブルームバーグ市長は「ゲイやレズビアンの生徒の中には、これまでたびたび嫌がらせを受けたり、殴られる生徒がいた。彼らが安心して教育を受けられるのはいいことだ」と語るが、一方では「同性愛の生徒を分けて扱うことに、意味も理由もない」「税金の無駄遣いだ」などと反発の声が上がり、教育界を巻き込んだ論議に発展した。

ハーヴェイ・ミルク

1977年、カリフォルニア州サンフランシスコ市の評議委員に当選。同国で初めて、自らがゲイであることを明らかにして、選挙で選ばれた公職者。しかし、委員就任1年にもみたない1978年11月27日、同市庁舎内で、同僚委員のダン・ホワイトにより、ジョージ・モスコーネ市長とともに射殺された。この事件の裁判で、ホワイトはわずか7年の禁固刑を宣告され、この評決に激怒した同性愛者らが、サンフランシスコで広範囲にわたる暴動を起こした。

ブライアン・シンガー監督により『The Mayor of Castro Street』というタイトルで映画化が発表されている。

ヘトリック・マーティン・インスティテュート

1979年、地方の活動家でもある精神科医のエメリー・ヘトリックとニューヨーク大学教授のダミアン・マーティンによって設立された、LGBTQの青少年を保護する為の、最も古く、大きな非営利団体。HMIの最終目標は青少年の一人一人に、思春期を安全に切り抜けるために必要なより良い教育や、経歴、生活のためのスキルとサポートを提供することである。

LGBTQ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィアの略称。

ヴォイス・オブ・ヘドウィグ
2007年9月22日(土)より東京・渋谷ライズX、大阪・シネマート心斎橋ほか全国ロードショー! Flashプレイヤー