昨年はガス・ヴァン・サント監督の『エレファント』、今年はマイケル・ムーア監督の『華氏911』がパルムドール (最高賞) を受賞し、ベネチア、ベルリンと並ぶ、世界三大映画祭の中で最も華やかな映画祭。
映画祭では長編部門とは別に短編部門があり、こちらも世界各国から選ばれた作品が上映されています。過去には長編デビュー前のジェーン・カンピオン (『ピアノ・レッスン』)、ジム・ジャームッシュ (『ストレンジャー・ザン・パラダイス』)も短編パルムドールを受賞しました。しかし残念ながら、どんなに高い評価を受けた短編作品も、一般の観客の目になかなかふれる機会がありません。
『カンヌSHORT5』では、ここ数年のカンヌ国際映画祭短編部門で上映され高い評価を得た作品の中から、ヨーロッパを中心にセレクトしてみました。

南フランス、カンヌの町で毎年5月頃に行なわれ、世界各国から映画関係者が集まる映画の大イベント。1946年から始まり、今年は57回目を迎えた。ベネチア国際映画祭、ベルリン映画祭と並び、世界の3大映画祭として知られている。
映画祭にはコンペティション部門と特別招待作品、ある視点部門、シネフォンダシオンなどがある。コンペティション部門では最高賞の「パルムドール」、審査員特別賞の「グランプリ」、最優秀監督賞、最優秀男優賞、最優秀女優賞などを競うことになる。