CAST

罠を仕組んだのは誰だ!! 世紀の大ペテンが今はじまる!

ヒップホップ史上最大の帝国「ロッカフェラ・レコード」。その巨大帝国の閉ざされたドアの内側を舞台に、リアルとフェイクが入り混じる世紀の大ペテンが今始まる。ブリンブリンに豪華!徹底的におバカ!だけどガツンとブラックジョークの効いたコメディ・モキュメンタリー。それが『デス・オブ・ア・ダイナスティ HIP HOPは死なないぜ!』だ。

デヴォン青木デビュー作!妖しく誘うガールズにHIP HOPも恋をした!

監督はロッカフェラ・レコード創設者でもあり、ヒップホップ界きってのビジネスマン、デイモン・ダッシュ。そして彼のもとに集まったのはあまりに豪華な出演者だ。

物語の鍵を握る魔性の女を演じるのは、本作が映画デビューとなったデヴォン青木。ヒップホップ界からは、ジェイ・Z、デイモン・ダッシュ、エド・ラバー&ドクター・ドレ、N.O.R.E.、DMC、そして今は亡きジャム・マスター・ジェイなど超豪華アーティスト。女優陣も、クロエ・セヴィニー、ラシダ・ジョーンズなどのホットな女優が揃う。他にもコメディアンからボクサーまで幅広いメンツが!

映画が予言?皮肉すぎる結末!

“麻薬、抗争、投獄”悪名高きラッパーが、地道に活動するラッパーよりも儲けている今のヒップホップ界を皮肉りながらも、映画製作後、今度は現実にデイモンとジェイ・Zの信頼関係に亀裂が走りお互いの道を分かちあってしまうのは、あまりにも皮肉な話である。

またDMCとジャム・マスター・ジェイが、暴力や軋轢のなかったオールドスクールのラップをノスタルジックに語り合う。ここでの会話は、ジャム・マスター・ジェイが2002年の10月に殺害されることになった口論を不吉にも予言していた。

<モキュメンタリー>
映画の手法の一つ。架空の存在を、あたかも現実に存在するかのように、嘘と現実を入り混ぜて描くドキュメンタリータッチのフィクション。「滑稽な真似事、作り替え」という意味の英語"mockery"から転用した造語。

古くは『スパイナル・タップ』最近では『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』などが挙げられる。