映画『ブルー・ゴールド-狙われた水の真実』公式サイト|狙われた水の真実>about a MOVIE>COMMENTコメント

順不同

強烈な映画を知った。
今までそれほど意識をしていなかった、
しかしもう無視できない真実がそこにはあった。

「ブルー・ゴールド 狙われた水の真実」

今俺達が直面している、地球規模の「水」の問題に警笛を鳴らす
あまりにも重要な映像作品。
これは「不都合な真実」と同レベルの衝撃。
石油戦争から水戦争の時代へ。

誰もがどこにでもあると、いつでも手に入ると信じ込んでいた「水」。
地球の、生命の、最もかけがいの無い存在「水」。
それさえも今は資本社会の、金銭を生み出すための餌になってしまった。
空気と同じように水がなければ俺達は生きていけない。
全ての命は生きていけない。
巨大企業は、権力者達は、それを利益に変える。
いつの間にか「命の源」を得るために富が必要になってしまった。
誰もが生きる資格を平等に持ち得ているのに、
彼らはそれをも富で操りたいんだ。
もう水を取得するための戦争は始まっている。
富と権力がそこに渦巻いている。
石油の次は水。その次は・・・空気?

この映画の監督、サム・ボッゾはこう語っている。
「地温温暖化は”どうやって”生きるかの問題だが
水危機は”生きられるかどうか”の問題なのだ」と。

水は全人類、全生命に与えられた大いなる共有財産。
地球から与えられたこの恩恵を、巨大企業はことごとく商品化している。
これは宇宙的に正しいやり方なのか?
富と権力が集中し、そこでは贅の限りが尽くされている。
そして犠牲になるのは常に発展途上国。最貧国。
その問題から本当に脱却なければ。。。
全ての命が不安なく生きて行けるような世界を望むには
やはりまず声を上げるしかない。

地球温暖化の問題。森林伐採の問題。砂漠化の問題。そして水の問題。
本当に課題は山積している。
経済の危機という、一刻も早く解決しなければならない
短期的に優先するべき取り組みと、
自然、命、いずれ訪れる(もうそこに迫っている)地球レベルの危機という
未来を救うべき長期的な取り組み。
俺達はもっとも効率的なやり方を探し当て、今すぐ対処しなきゃいけない
難局に直面している。

でもそれはいたしかたがないことだと思っている。
ここ100年以上、俺達は間違ってきたんだ。
地球の存在を、命のサイクルを、驚異的な自然の奇跡を踏みにじってきたんだ。
今ここで、地球レベルでの意識改革を現実にしなければ、未来は暗闇だろう。
この数年、温暖化問題は完全に市民権を得た。
まだまだ解決の決定的方法論は隠蔽されているが、それでもそれは素晴らしい進化だ。
そして次は直面している水の危機を俺達は認識しなければければならない。
いつもいうことだけど、まずは声を上げること、真実を知る事が大切だと確信する。

もう無視できない真実がそこにはあった。
それは悲鳴を上げている。

みんな、是非この映画を観てほしい。そして知ってほしい。
俺はもうペットボトルの水は極力飲みたくない。。。

──SUGIZO(ミュージシャン)

水はいのち。いのちは私。私は水。
その水が金儲けの道具になり、争いの種となる!
では、<みずから>変えよう、自分が変わろう。
まずは、ペットボトル飲料を買わないこと。

──辻信一 (環境活動家/『しないこと』著者)

「8秒に1人の割合で、汚染された水を飲んだ子どもたちが亡くなっている。」
「ボトル・ウォーターの販売量は、2006年には2000億リットル規模となり、
毎年10%という成長率が鈍化する兆候は見られない。」
(『ウォーター・ビジネス』モード・バーロウ著 / 佐久間智子訳)

水のめぐりは滞り、水にまつわるお金の流れが奔流となり、命が奪われる。
私たちはこの不公正から目を背けることができるだろうか。

──三本裕子 (国際青年環境NGO A SEED JAPAN事務局長)

水問題から予想していなかった様々な事柄が全て繋がってしまった。
染み付いてしまった習慣や思い込みはなかなか変えられるものではないけれど、
ペットボトルの水やお茶コーヒーに限らず何かを買う時には少し立ち止まって考えようと思います。

──コトリンゴ(ミュージシャン)

世界各国を訪れているが、環境問題はどこに行っても今までにないほど心配されている。

アル・ゴア前副大統領の『不都合な真実』により環境問題に目が覚めた政治家が多く、
取り組むべき課題としての優先順位は上がっているのではないか。
人々の間でも、いろいろなシーンで、いろいろな角度で環境問題について話がされている。


アフリカにはたくさんの川や湖があり、地下には美味しい水がある。
山ほどのチャンスがあるのに、人々にはそれを使う技術と文化がない。
それには、長く続いた植民地の歴史が無関係ではないだろう。

このドキュメンタリーがすごいのは、環境問題を扱った映画の中でも
これまでになく“地球の上にいる人間”を中心に据えているところ。

アントロポゾフィー(人智学)のパワーだ。

「“science(科学)”より“conscience(良心)”を」という好きな言葉がある。
水の問題だけにとどまらず、人類の様々な問題点を指摘しながら解決策を提示している作品だ。

──アドゴニー・ロロ(タレント)

私たちの命を支えている水。水が不足すれば、まず食料が生産できなくなる。
安全な飲み水が得られない人々がいることも大問題だが、多くの人にとって、
水不足はすなわち食料不足を意味している。

食料の大半を輸入に依存する日本は、世界の水不足の打撃を最初に受ける国の
一つとなることに、どれだけの人が気づいているだろう。そして、もし、日本が金に
ものを言わせて世界中から食料をかき集めることができても、そのしわ寄せを受け
るのは世界の貧しい人々だ。

世界で消費される水の7割は農業に使用されている。その多くは、家畜の餌となり、
バイオ燃料の原料となる穀物や油糧種子の生産に費やされている。私たちの食べ方、
暮らし方を、水問題の視点からも総点検する必要がある。

──佐久間智子 (『ウォーター・ビジネス』(モード・バーロウ著)訳者)

1リットルの水が120円~1リットルのガソリンが113円~水はもうすでにガソリンより高い。
もし百万円出しても一本のミネラルウォーターすら買えない時代がくるとしたら?
そんなバカな、いいんです。それが正常に暮らしている人の本音です。

でも水は確実にこの地球上から消えるのです。

私は如何にして心配するのを止めて水(爆)を愛するようになったか …
ほら、また、ヴェラ・リンの『We'll meet again(また会いましょう)』の甘い旋律が聞こえて来た。

we'll meet twitter

──桑原茂一 (選曲家/プロデューサー/クラブキング代表)

この映画、まずなによりも
最上級のエンターテイメント・ドキュメンタリーです。
そりゃあそうだ、だってテーマは「水」
これ以上に誰にとっても切実なものはない。
リアリティーと身に迫る迫真感という、
エンターテイメントに欠かせない要素がそろっている。
おまけに水は美しい。

それを『時計仕掛けのオレンジ』のプロデューサーが
映画にしたんだから、面白くないはずがない。
実際、この映画の編集力は凄い!
息もつかせぬ勢いで、うねり、くだけながら
地球をめぐる水と社会を語り映していく。

そして、これは生物多様性の根源について、であり。
地球社会の開発とネイティブ(住民)の戦いの物語として、
映画『アバター』のリアル版でもあり、
何より僕たち自身の物語だ。

──南兵衛@鈴木幸一 (アースガーデン代表/前アースデイ東京事務局長)

このタイトルの所以となっているように、
石油から水へ、
利権という名の地下水がゆっくりと移動中。

こうしている間にも、
水の豊富な国へと政治家や金持ちたちが、
何気ない旅行をしてる。

きっと、あとでこう言うんだろうな。
「巨大な滝のパワーをもらいに行ったのさ」

原因となったことの改善よりも、
新しい開発を優先して、
そこに誰もが頼らなければいけなくなる、
その繰り返し。

「まき網漁法の網のなかにいてたまるか」
と、コップの水に言ってみる。

──HARCO (ミュージシャン)

 
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