最近日本でも話題となった企業買収、また連続する企業の不祥事、あるいは郵政民営化の是非、それらの問題を考えるにはまず、政治システムを超えて私たちの生活に最も影響を与える存在となった“企業(コーポレーション)”とは何なのかを知る必要があります。

『ザ・コーポレーション』はカナダで製作された長編ドキュメンタリーで、ニューヨークでロングラン上映されたのを始め世界中で草の根的に上映され、多くの観客の支持を集めている作品です。

企業を一人の人間として精神分析を行うと完全にサイコパス(精神病質者)の症状を示すという仮定の下に語られる本作には、ナイキ(靴)、ロイヤル・ダッチ・シェル(石油)、ファイザー(薬品)といった実在のグローバル企業のCEOたちが登場します。

また、牛の飼料に発がん性の物質が使われている事をレポートした番組をFOX TVが握りつぶしたことを訴えた内部告発者や、ボリビアでアメリカ企業が水道事業を民営化したのに反対し勝利を収めた活動家、「ブランドなんか、いらない(NO LOGO)」のナオミ・クライン、MIT教授のノーム・チョムスキー、そして『華氏911』のマイケル・ムーア監督ら、総勢40名の証言や発言で構成されています。

『ザ・コーポレーション』は、資本主義社会を生き抜くために今、最も重要な作品です。

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