オールマン・ブラザーズ・バンド

オールマン・ブラザーズ・バンドは1969年デュアンとグレッグの兄弟を中心に6人組で結成された。それ以前The Hour Glassというグループで活動していた兄弟が、より自分たちの思うような音楽をと結成したもので、南部色の強いサウンドとデュアンの鋭いギター・ワークを売り物にしたライヴで注目を集めるが、いよいよ人気が大爆発の直前、71年10月にデュアンがオートバイ事故であっけなく死亡し、以後、残されたメンバーで活動していった。

グレッグ・オールマン

兄デュアンを71年10月に亡くしたオールマン・ブラザーズ・バンドをディッキー・ベッツらと共に支えたのが、ヴォーカルとオルガンを担当していたグレッグであった。しかしメンバー間のトラブルなどもあって76年には解散してしまい、彼はソロ、そして当時、妻だったシェールと共に音楽活動をしたりもする。89年にはトム・ダウドを改めてプロデュースに迎えて再々結成をはたし、積極的にツアーを行うなどして多くのファンを喜ばせた。

ジョー・ボナマッサ

スティーヴィ・レイ・ヴォーンやクラプトンのプレイに憧れてギターを始めたという彼はブラッドラインのギタリストとしても活躍するが、2000年にトム・ダウドのプロデュースによる『A New Day Yesterday』でソロ・デビューし高い評価を受ける。本フィルムでもレコーディング・シーンが撮られているようにダウドの最後を飾ったアーティストと言えるのかもしれない。その後ライヴ盤なども出しており、最新作は『Had to Cry Today』。

ルース・ブラウン

"ミス・リズム"と呼ばれた1950年代を代表する女性R&Bシンガー。1928年ヴァージニア州ポーツマスで生まれ、父親の影響で幼い頃からゴスペルやブルーズなどに親しみ、その後ラッキー・ミリンダ楽団などで歌った後にアトランティック・レコードと契約。パンチの効いた歌声で次々とヒットを飛ばし、初期アトランティック・レコードの稼ぎ頭であったという。その後ジャズも歌うようになっているが、全盛期の迫力あるヴォーカルの魅力は特別なもの。