レイ・チャールズ

映画『レイ』のヒットで改めて世界中で人気が再燃しているレイ・チャールズが最初に認められたのは50年代にアトランティック・レコードに移ってからだった。「ホッワッド・アイ・セイ」や「ハレルヤ・アイ・ラヴ・ハー・ソウル」などゴスペルやブルーズの要素を混ぜ合わせた迫力に満ちた音楽はソウル・ミュージックという新しいマーケットを創出していったが、その誕生に大きく貢献したのがトム・ダウドらだった。残念ながら2004年、73歳で亡くなっている。

エリック・クラプトン

1945年ロンドン郊外に生まれ13歳からギターを手にしていたクラプトンの名前が知られるようになったのは、ヤードバーズのギタリストとしてだった。以後、クリーム、ブラインド・フェイス、デレク&ザ・ドミノスなどを経て70年からはソロ・アーティストとして活動。同時に多くのセッションにも参加しており、現在のロック界においてもっとも重要なギタリストとして知られ、ミュージシャン仲間からの信頼も非常に大きい。

クリーム

ジャズ、ブルーズを下敷きに、新しいクリエイティヴな音楽を創造しようと、当時、ロンドンで最高のリズム・セクションと呼ばれたベースのジャック・ブルース、ドラムスのジンジャー・ベイカーがクラプトンを誘って66年に誕生したトリオ。大音量でインプロヴィゼイションを織り交ぜながら聞かせるそれまでに無かったサウンドは衝撃を与え、のちのハードロック、ヘヴィ・メタルの原型を作り上げた。05年には再編コンサートがロンドン、ニューヨークで行われ話題となった。

ジョン・コルトレーン

現代にも大きな影響を与えるジャズ・サックスの巨人。1926年南部のノース・カロライナに生まれ、フィラデルフィアで働きながらジャズを学びマイルス・デイヴィス、セロニアス・モンクらのもとで音楽性を磨き、57年からリーダー・アルバムを出し続ける。アトランティック・レコードには59年から61年にかけて在籍し、『ジャイアント・ステップス』『マイ・フェイバリット・シングス』などの名盤を発表する。1967年7月、40歳という若さで肝臓癌のため亡くなっている。