映画『顔たち、ところどころ』

映画『顔たち、ところどころ』

映画『顔たち、ところどころ』


脚本・監督・出演:アニエス・ヴァルダ、JR

2017年/フランス/89分/1:1.85/5.1ch/DCP
字幕翻訳:寺尾次郎 配給・宣伝:アップリンク
©Agnès Varda-JR-Ciné-Tamaris, Social Animals 2016

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先行オンライン上映中

2019年1月28日(月)23:59まで配信!

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映画『顔たち、ところどころ』

出逢い、生活、思い出、そして人生。
まるで古いアルバムをめくるような
顔、顔、顔。

映画『顔たち、ところどころ』

「ヌーヴェルヴァーグの祖母」とも呼ばれる女性映画監督の先駆であり、2015年にはカンヌ国際映画祭で史上6人目となるパルム・ドール名誉賞、2017年には60年以上にも渡る映画作りの功労が認められアカデミー名誉賞を受賞したアニエス・ヴァルダ。そして、大都市から紛争地帯、様々な場所で、そこに住む人々の大きなポートレートを貼り出す参加型アートプロジェクト「Inside Out(インサイド・アウト)」で知られるフランス人アーティストJR(ジェイアール)。

『顔たち、ところどころ』は、そんなふたりがフランスの田舎を旅しながら、村々に住む市井の人々と接し作品を一緒に作り残していく、ロードムービー・スタイルのハートウォーミングなドキュメンタリー。

辛口批評サイトとして知られる「ロッテン・トマト」では2018年2月22日現在、100%という驚異の満足度を記録し、メディアでも「大いに感動させられ、面白く、すべてが素晴らしい!」(INDIEWIRE)、「忘れられない一本」(The New York Times)「完璧!!!」(Rolling Stone)と絶賛評が並んでいます。

第70回カンヌ国際映画祭にて最優秀ドキュメンタリー賞ルイユ・ドール(金の眼賞)、同年のトロント国際映画祭では最高賞にあたるピープルズ・チョイス・アワード(観客賞)のドキュメンタリー部門を受賞。また、第90回米国アカデミー賞、 第43回セザール賞 にもノミネートされるなど、世界の映画祭を席巻しました。

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REVIEW

  • 間違いなく今世紀最高の
    ノンフィクション映画の一本。
    CriterionCast

  • 不完全かつ、かけがえのない
    記憶の地図だ。
    LA Times

  • 完璧。
    ヒューマニズムの奇跡!
    Rolling Stone

  • パワフルで革新的。
    優しく心に突き刺さる。
    一度見たらあなたの大切な
    お守りのような作品になるだろう。

    NY Times

  • アートと人生を祝福する、
    なんとも喜びに満ちた映画だ。
    Screendaily

  • STORY

    旅の条件は、“計画しないこと”。

    ヌーヴェルヴァーグの巨匠
    アニエス・ヴァルダと、
    写真家でアーティストのJR、
    54歳差の二人旅。

    映画監督アニエス・ヴァルダ(作中で87歳)と、写真家でアーティストのJR(作中で33歳)は、ある日一緒に映画を作ることにした。

    JRのスタジオ付きトラックで人々の顔を撮ることにした二人は、さっそくフランスの村々をめぐり始めた。炭鉱労働者の村に一人で住む女性、ヤギの角を切らずに飼育することを信条とする養牧者、港湾労働者の妻たち、廃墟の村でピクニック、アンリ・カルティエ・ブレッソンのお墓、ギイ・ブルタンとの思い出の海岸、JRの100歳の祖母に会いに行き、J.L.ゴダールが映画『はなればなれに』で作ったルーブル美術館の最短見学記録を塗り替える・・・。

    アニエスのだんだん見えづらくなる目、そしてサングラスを決して取ろうとしないJR、時に歌い、険悪になり、笑いながら、でこぼこな二人旅は続く。「JRは願いを叶えてくれた。人と出会い顔を撮ることだ。これなら皆を忘れない」とアニエスはつぶやく。

    願いを叶えてくれたお礼にと、彼女はJRにあるプレゼントをしようとするが・・・。

PROFILE

アニエス・ヴァルダ

アニエス・ヴァルダ
  • 1928年、ベルギーのブリュッセルに生まれる。父親はギリシャ人、母親はフランス人で、5人兄弟姉妹の真ん中として育つ。第二次世界大戦中の1940年、家族で南フランスに疎開。高校を卒業後、パリに移りソルボンヌ大学で文学と心理学の学士号を取得する。その後、学芸員になるためにルーヴル学院で美術史を学ぶも、手に職をつけたいとルイ・リュミエール国立学校で写真の夜間クラスを受講した。幼馴染だった演出家のジャン・ヴィラールが1948年にアヴィニョン演劇祭を始めた時に専属カメラマンになり、ヴィラール率いるTNP(フランス国立民衆劇場)の専属カメラマンも1951年から10年間務めた。1954年、自宅の庭で初の個展を開催。同じ年、写真に飽き足らなくなり、友人アラン・レネの勧めで映画制作を開始し、デビュー作『ラ・ポワント・クールト』を監督した。この作品でヌーヴェル・ヴァーグの一派である"セーヌ左岸派"を代表する作家となる。1958年、同じく左岸派の映画監督だったジャック・ドゥミと出会い、1962年に結婚。同年に初長編『5時から7時までのクレオ』を制作。1965年の『幸福』でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞。以降、フィクションとドキュメンタリー双方の作品を多数、監督しており、2018年、第90回アカデミー賞で、長年の功績を称え名誉賞が授与された。

  • フィルモグラフィー

    長編映画、ドキュメンタリー(はドキュメンタリー)

    1954
    『ラ・ポワント・クールト』
    1961
    『5時から7時までのクレオ』
    1962年カンヌ国際映画祭公式
    1964
    『幸福』ベルリン国際映画祭銀熊賞
    1966
    『Les Créatures』
    1969
    『Lions Love (...And Lies)』
    1970
    『Nausicaa』
    1975
    『Daguerréotypes』
    1976
    『歌う女・歌わない女』
    1980
    『Mur murs』
    1981
    『Documenteur』
    1985
    『冬の旅』
    ヴェネチア国際映画祭金獅子賞(1985)
    1987
    『アニエスv.によるジェーンb.』
    ベルリン国際映画祭正式出品(1988)
    1987
    『カンフー・マスター!』
    ベルリン国際映画祭正式出品(1988)
    1990
    『ジャック・ドゥミの少年期』
    カンヌ国際映画祭正式出品(1991)
    1992
    『Les Demoiselles ont eu 25 ans』
    カンヌ国際映画祭正式出品(1993)
    1993/5
    『L'Univers de Jacques Demy(ジャック・ドゥミの少年期)
    1994
    『百一夜』
    ベルリン国際映画祭正式出品(1995)
    2000
    『落穂拾い』
    2002
    『落穂拾い・二年後』
    2006
    『Quelques veuves de Noirmoutier』
    2008
    『アニエスの浜辺』
    ヴェネチア国際映画祭公式出品 (2008)/セザール賞ドキュメンタリー賞 (2009)
    2010/1
    『Agnès de ci de la Varda』

JR

JR

1983年、パリ近郊で生まれる。10代の頃からグラフィティ・ペインティングを始め、17歳のときにパリの地下鉄で拾ったカメラで、自分と仲間たちによるストリートアートの写真を撮って街の壁に貼り付けるようになる。以来、自らを「photograffeur(フォトグラファー)=フォトグラファー+グラフィティ・アーティスト」と称し、ケニアのゲットー、ブラジルの貧民街、パレスチナの分離壁、東日本大震災後の日本など、各国の壁を展示場所として、人々の巨大ポートレートを貼り、世界で最も注目されるアーティストの一人となる。匿名を守り、作品に何の解説も加えず、見る人に解釈してもらうことを基本的なスタンスとしている。2010年に非営利団体メディアのTED Prizeを受賞し、そこで得た賞金10万ドルで個人参加型の「Inside Out」プロジェクトを開始。そのアジア初の展示が東京・ワタリウム美術館で2013年に開催された。現在はパリとニューヨークを拠点に活動している。

COMMENTS

敬称略・順不同

谷川俊太郎

詩人

底抜けに楽しく、そして美しい!時代の憂さを晴らしてくれる快作。

小林聡美

俳優

友情に年齢は関係ない。
惹かれあうのはお互いのセンス。
そんなアニエスとJRの旅は、ゆく先々で人々を驚かせ笑顔にする。
大写しになった顔の美しさ。力強さ。
顔以上に魅力的な部位が人間の体にあるだろうか。
彼らの作品は私たちの想像力に問いかけ、教えてくれる。
私たちみんな、こんなにスゴイ顔をもっているのだと。

ほしよりこ

漫画家/『きょうの猫村さん』

毎日を一生懸命生きる人々をドラマチックにクローズアップするふたり。このフィルムに写っている時間の何倍も人々に寄り添いアプローチしたであろうことがプリントアウトされた顔たちによって語られる。世界の隅々が愛おしくなる映画でした。

ホンマタカシ

写真家

アニエスのフェミニズムと、ゴダールの意地悪がよかった

飯沢耕太郎

写真評論家

54歳差のでこぼこコンビの「顔」を探し求める旅。
写真というメディアを活用することで、
偶然が必然に転化していく瞬間の醍醐味を味わうことができる。
JRも魅力的だが、アニエス・ヴァルダが、信じられないくらいチャーミングだ。

原田郁子

クラムボン

!!!!!???!!!!!
言葉にならない感嘆符がたくさん。
違和感や戸惑いは消え、その人の目は輝き、思わず笑みがこぼれる。人々の心を溶かし、新しい風を吹き込む、芸術の力を、見た気がします。
「顔は人生を語る」そうつぶやくアニエス・ヴァルダの顔は、とても魅力的(足の指も!)。頼もしい相棒、共犯者に、出逢えてよかったね。続編もぜひ、みたいなあ。

祖父江慎

デザイナー

まだ見ぬことにワクワクしたい。めざす作品イメージを限定しないように注意しながら作品を作り続けるふたりを見ていると、自分の中にあるあいまいな未来への不安なんてふっとんでしまいます。次の「偶然」はどんな素敵を連れてきてくれるんだろう?ってワクワクしてしまいます。たとえ体がくたびれちゃってても、見る喜びのためだったらゴーゴーゴーですね。そして映像も美しく、うっとりです。

鈴木芳雄

編集者・美術ジャーナリスト

アーティストJRがとてつもなく魅力的な人物に見えてきてしまった。この映画のせいだ。見る前に感じていた辛口で、不遜で、クールで、もしかしたら嫌なヤツ、すれ違っても気づけないサングラス男で良かったのに。

若木信吾

写真家

映画を人生を導く手法とすることは、とても素直な考えで、素晴らしいことだと思う。それが優しい気持ちを生み出す結果となればこのうえない幸せだ。その全てがこの映画に詰まっている。

いとうせいこう

作家・クリエイター

ヌーヴェルヴァーグの始原にいるアニエス・ヴァルダと、若いJRの二人がフランスの村々に緩やかな「非日常」を醸し出していく。無計画な旅を映画にしてしまう手法は、つまり偶然を必然にする芸術家の手並み。

鈴木ヒラク

アーティスト

記憶が、時間のシワのようなものだとしたら。場所にも人にも、それはある。完成した時点で既にシワシワな作品を作ろうとしてきたJRが、アニエス・ヴァルダが刻んできた深いシワに触れた。ここでは、いくつかのささやかだが印象的なシワが寄り添うことで、リズムが生まれ、映画という新しい記憶が作り出されている。

河村康輔

コラージュアーティスト

暗い世の中をカメラというフィルターを通し、出会った人々との繋がりで明るい未来へと変えていく映画でした。一枚の写真の力、小さな力でも人を巻き込む事によって大きな力に変わるという事を改めて再確認しました。そして、これは暗闇の奥に隠れた綺麗な目(心)の物語です。

エリーローズ

モデル、DJ

こんなにたくさん感動して泣いたドキュメンタリー映画は初めて。 行き先の決まっていない、奇跡任せの長いゆったり旅。どこか懐かしい、夢のような旅をいつか必ずしてみたい。去年、カンヌ映画祭でアニエスベーのカクテルパーティーにひょこっと現れた小さくて可愛いおばあちゃんのアニエス・ヴェルダと私と年が数個しか違わないミステリアスなアーティストJR。このふたりがフランスの田舎町で出会う人々とお話しをしたり、写真を撮って、アートで喜びと楽しさを分かち合い旅する映画を作っていたとは知らずに。年はすごく離れているけど関係性が常にフラットで息もぴったり。でもお互いものすごいリスペクトもある。アニエスとJRの穏やかで優しい、特別な出会いと友情。人生は完璧じゃなくていい、予想外の展開が面白いんだってことを教えてくれました。一度観たら、忘れることのできない作品。

TRAILER

“ヴァルダ&JRの二人旅”しおりセット

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1,500円(税込)

※一般料金1,800円(税込)のところ

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脚本・監督・出演:アニエス・ヴァルダ、JR

2017年/フランス/89分/1:1.85/5.1ch/DCP 字幕翻訳:寺尾次郎 配給・宣伝:アップリンク
©Agnès Varda-JR-Ciné-Tamaris, Social Animals 2016