「アップリンク広島」が2027年春 広島・紙屋町に新たな文化拠点として誕生します

広島に、新しい記憶を。
『アップリンク広島 cinema & cafe』を、一緒につくりませんか。
2027年春、広島市中区基町、紙屋町のパセーラ6階に『アップリンク広島 cinema & cafe』のオープンを予定しています。5つのスクリーン、255席と、カフェとギャラリー。映画を中心に、いろいろな人と文化が交わる場所を目指しています。
開業に向けて、2026年10月16日から11月30日まで、ファーストゴールを3,000万円とするクラウドファンディングを実施します。広島の皆さん、吉祥寺・京都のアップリンクをご利用のお客様、メルマガ読者の皆さん、全国の映画ファンに、新しい映画館づくりへの参加を呼びかけます。
5つのスクリーンと、カフェとギャラリー
世界の映画祭で上映された作品、ドキュメンタリー、日本のインディペンデント映画、アニメーション、音楽映画、エンターテインメント作品、そして子どもたちと家族で楽しめる映画まで上映します。
72席、61席、49席、42席、31席の5つのスクリーン、計255席。それぞれの規模を生かして作品を編成し、監督や出演者を迎えるトークショーや特集上映も行います。海外から広島を訪れる人にも日本映画を観てもらえるよう、英語字幕付きの日本映画も上映していきます。
カフェでは映画を観たあとに話したり、本を読んだり、コーヒーを飲んだりして過ごせます。ギャラリーではアートの展示、ポップアップのスペースでは手作りの商品などを販売するお店の出店を予定しています。映画を観る日も、観ない日も、気軽に立ち寄れる場所にしたいと考えています。
広島が育ててきた映画文化に、加わる。
広島には、八丁座、サロンシネマ、横川シネマ、広島駅前の広島市映像文化ライブラリーなど、映画文化を支えてきた場所があります。地域で上映会を開いてきた人たちがいて、それを支えてきた観客がいます。
独立系の配給会社が増え、インディペンデント映画の制作も増えており、過去の名作のリバイバル上映も広がっています。お客様が「観たい」と思う映画の選択肢は、ますます増えています。5つのスクリーンを持つアップリンク広島が加わることで、その映画を広島で観られる機会をさらに広げていきたいと考えています。
アップリンク広島は、これまでの積み重ねへの敬意を持って、この街の映画文化に加わります。
映画館の外へ
紙屋町をはじめ、広島の書店、レコードショップ、飲食店、古着店、雑貨店、工芸やアートを扱う店などともつながり、お互いの店や活動を紹介し、お客さんを送り合う仕組みをつくります。
館内のポップアップ出店スペースは、小さな店を営む方々、ものづくりをする方々、これから商売を始めたい方々にも使っていただきたいと考えています。
映画を観に来た人が、新しい本や音楽、もの、店、人に出会う。ポップアップのお店に来た人が、映画にも興味を持つ。映画館と街の店を行き来するきっかけを増やしていきます。
大学と街と、学び重ねる場所
大学とも連携し、学生が映画や映像について学んだり、自分たちで上映会やイベントを企画したりできる場所を目指します。社会人が新たな学びを重ねるための講座やワークショップも開きます。
映画、映像、文化、社会、仕事。年齢に関係なく、新しいことに出会い、学びを重ねていける場所にしたいと考えています。
映画を中心に、人、文化、商売、学びが交わる場所。それが、私たちが考えている『アップリンク広島 cinema & cafe』です。
吉祥寺、京都、広島。映画館をネットでつなぐ。
アップリンクは1987年の設立以来、映画の配給、製作、上映を続けてきました。現在は吉祥寺PARCOと京都・新風館で映画館を運営しています。広島ができれば、アップリンクの映画館は3つの拠点になります。
これまでアップリンクでは、海外の監督とインターネットでつなぎ、上映後に映画館の観客と対話する企画を行ってきました。広島の開業を機に、こうした取り組みを3館へ広げます。
東京で行う舞台挨拶を京都、広島へライブ中継する。世界各地にいる映画人と、アップリンクの映画館に集まった観客をネットでつなぐ。映画を観たその場所から、監督に質問し、制作の背景や作品に込めた考えを直接聞ける機会を増やします。
観客の皆さんが楽しめる映画館づくりを目指すとともに、全国で3つ目となるアップリンクの映画館ができることで、インディーズ映画の監督や製作者、世界から映画を見つけて日本の観客に届けるミニシアター配給会社が、継続してビジネスを営める仕組みを下支えできればと考えています。アップリンク自身も配給会社として、その思いを持っています。
なぜ、広島なのか
街そのものが、世界に平和を訴える「外交官」。
映画館をつくるための打ち合わせで、私は何度も広島へ行くようになりました。
ある朝、開業予定地であるパセーラの下見に向かうため、ホテルから歩いて街へ出ました。
まだ商店街にはほとんど人の姿はありませんでした。しかし、原爆ドームに近づくと、すでに多くの海外から訪れた人々が静かにその姿を見つめていました。写真を撮る人もいましたが、長い時間、その場に立ち尽くし、じっと考え込んでいる人の姿がとても印象に残りました。
朝早くから原爆ドームの前に立っている人がいる。夜になっても静かにドームを見ている人がいる。
吉祥寺や京都では、海外から来たお客さんも、日本に住んでいる外国のお客さんも、映画を観にアップリンクへ来ます。
しかし、広島に来ている海外のお客さんは違う。
また別の日、平和記念資料館を訪れました。長い列ができ、来館者の多くは海外から訪れた人々でした。家族連れの姿も多く、子どもたちが原爆投下直後の写真や展示を真剣な表情で見つめている姿が、今でも忘れられません。
8月6日には、世界各国から要人が広島に集まります。
しかし、それだけではない。
毎日、世界中から人が広島に来ています。
81年前、この街で何が起きたのかを見るために。
広島には、人類が忘れてはならない記憶があります。被爆された方々や、そのご家族が暮らし、その記憶を受け継いでいます。同時に、世界中から人々が訪れ、その記憶に触れ、平和について考えています。
広島は、特別な式典の日だけ世界へ平和を訴えている街ではありません。一年三百六十五日、世界中から訪れる人々に、戦争の悲惨さと平和の尊さを伝え続けている街です。
何度もその光景を見ているうちに、私は、広島という街そのものが、世界に平和を訴える「外交官」の役目をしているのではないかと思うようになりました。
広島を訪れた人が、この街の歴史を知るとともに、映画を通して、今の世界や日本で生きる人々にも出会う。広島で映画館を開くことには、そのような意味もあると考えています。
映画は「記憶の芸術」
私は、映画は「記憶の芸術」だと思っています。
自分が生まれる前に起きたことを見ることができる。行ったことのない国で起きていることを知ることができる。自分とはまったく違う人生を生きている人の時間を体験することができるのが映画です。
広島について勉強しているうちに、現在の平和記念公園に当たる中島本町には、かつて「世界館」と「高千穂館」という映画館があったことを知りました。そこには、映画を楽しむ人々の日常がありました。
平和記念資料館、原爆ドームから紙屋町へ歩いていく。その先にアップリンク広島があります。
そこで一本の映画を観る。映画そのものを自分の国へ持ち帰ることはできません。しかし、映画を観た記憶は持ち帰ることができます。その記憶について、自分の国で誰かに話すかもしれない。映画の記憶は、人から人へ、国から国へ移っていきます。
■HEIWA Screen
平和を考える映画を、日常に。
当初、この上映枠を「サラームスクリーン」と呼ぼうと考えていました。しかし、ガザだけでなく、ウクライナ、イランと、世界では戦争や人権侵害が終わっていません。
そこで、「HEIWA Screen」と名付けました。英語で言えば「Peace」ですが、日本語の「平和」が、「sushi」や「karaoke」のように世界に通じる言葉になればいい。そのような思いも込めています。
5つのスクリーンで、1日約30回の上映を想定しています。そのうち毎日1回を「HEIWA Screen」として、戦争、核兵器、難民、人権、そして平和について考える映画の上映枠にする計画です。
年間を通して上映することで、広島で起きたことを記憶すると同時に、今、世界で起きていることを映画を通して知る機会を設けます。
オンラインにも、第6のスクリーン。
オンラインには、第6のスクリーン「Screen 6 HIROSHIMA」の開設を計画しています。
英語字幕付きの日本映画や、広島からだからこそ世界に伝えたい平和の映像作品を配信します。アップリンクがガザの映像制作チームと共同で制作している、ガザ市民の声を伝えるプロジェクト『ガザからの声』も、英語字幕付きで届けます。
映画館での上映とオンライン配信を通じて、広島から国内外へ映画や映像作品を発信していきます。
■クラウドファンディング
応援を、これからの利用につなげる。
映画館をつくり、運営していく責任は、私たちアップリンクにあります。その上で、これからこの場所を使ってくださる皆さんにも、映画館づくりに参加していただきたいと考えています。
今回のクラウドファンディングでは、広島の皆さん、吉祥寺・京都のアップリンクをご利用のお客様、メルマガ読者の皆さん、全国の映画ファンに参加を呼びかけます。
映画を楽しむ方にも、お店や事業を営む方にも、それぞれの使い方につながるリターンを用意します。
●座席に、未来のお客様となる方の「平和、映画、記憶」に関する言葉を残すプラン
●お得な年会費の先行購入プラン
●映画館のスクリーン広告「シネアド」を利用する方へのプラン
●ポップアップ出店スペースなどの先行割引プラン
これらをはじめ、さまざまなリターンを用意しています。広島に加え、吉祥寺・京都でも利用できるものがあります。
ファーストゴールは3,000万円。募集期間は10月16日から11月30日までです。集まった資金は、アップリンク広島の内装・設備費、そして平和に関する映画の買い付けにも活用します。
各リターンの内容や金額、利用条件、クラウドファンディングの成立条件は、募集ページでご案内します。
広島に、新しい記憶を。
映画館の記憶は、作品とともに、そこで過ごした一人ひとりの中に残ります。
これまで映画館に親しんできた人にも、これから映画を好きになる人にも、映画と出会う場所として使っていただきたい。『アップリンク広島 cinema & cafe』を、広島の皆さんの日常に根付く場所に育てていきたいと考えています。
広島に、新しい記憶を。
『アップリンク広島 cinema & cafe』を、一緒につくるご協力をお願いします。
有限会社アップリンク
代表 浅井隆
https://motion-gallery.net/projects/ulhiroshima