この世に誕生した全ての命は生きる権利がある。
互いに理解し、支えあい、魂を磨きあっていく為に―。
この作品は、サビーヌは、それを私に教えてくれた。

── 高橋惠子 (女優)

この作品は "病"という概念が
社会という枠組みによって作られたものだということを
われわれに知らしめる
そして そのことが
一個の人間を 徹底的に否定することがあることも

── 名越康文 (精神科医)


何かを嘆くのでもなく、非難するのでもなく、
ただ「この私を見よ」と迫ってくる目、
これまで映画がこのような目をとらえたことはなかったと思う。

── 黒沢清 (映画監督)

しなやかに動きまわる美しい女性。5年の入院生活の中で、
30キロ増えた肉体とさらなる心の重荷を背負ってしまった女性。
このふたりがサビーヌという同一人物なのだ、と理解することが苦しかった。
この過酷な人生をみつめた私の時間は、
彼女の人生を分かち合う時間だったことを教えられた。

── 高橋靖子 (スタイリスト)


人を人たらしめるもの、それは喜びや涙や笑いといった心の動き。
人は何と美しい存在なのでしょうか。
過去と現在が織り成すこの作品から溢れ出る、
美しい妹サビーヌへの愛と温かなまなざしに、包まれました。

── 知花くらら (モデル・リポーター)

人は環境でこれほど変えられてしまうのかと驚いた。
“サビーヌという女性”の魅力に微笑んだ。
自閉症という以前に、サビーヌなのだねとうなずいた。

── 松本典子 (バラエティ・ジャパン編集部)


この映画を見て感じるのは、
すばらしい姉妹愛と安住の地を求められた安心感である。
もう一つは、自閉症の理解、支援に対する不十分さであり、
他国の問題とは言い切れない。

── 市川宏伸 (都立梅ヶ丘病院 院長)