23日間、2428km――
とてつも無い猛暑に見舞われた、第90回ツール・ド・フランス。

この作品は、ドイツのチーム「チーム・テレコム(現T-モバイル)」の視点から、開催100周年を迎えた2003年のツール・ド・フランスを描いたドキュメンタリーです。

100年の歴史の中で、ツールがどの様に発展して行ったかを過去の映像を交えて紹介しつつ、「プリズナー・オブ・ストリート(道の囚人)」と呼ばれるプロのサイクリスト達が、負けるとわかりながらもツールに臨み、苦悩する姿を、エリック・ツァベルとロルフ・アルダグらのインタビューを中心に描き出します。レース中に起こる様々なアクシデント、サポートカーの中の様子、落車して怪我をした選手のインタビューと手当ての様子、選手たちの不安‥。

マイヨ・ジョーヌを着る事を目指し、自分との闘い、そして大自然との虚しいとも思える闘いに挑む選手達の姿は、フランスの美しい景色とともに深くあなたの心にしみ込んで行くことでしょう。