音を織り、織りから聞く

2015/5/22(金)【1回目】17:15開場 17:30開演【2回目】19:15開場 19:30開演

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日時
2015/5/22(金)【1回目】17:15開場 17:30開演【2回目】19:15開場 19:30開演
料金
一般前売¥2,300(一般当日¥2500)/前売学生¥1,700(当日学生¥2,000)/前売UPLINK会員¥1,700(当日UPLINK会員¥2,000)※別途ドリンク代500円頂戴致します
会場
FACTORY(1F)
リンク
17時30分の回、追加公演決定!
1日2回公演になりました(【1回目】17時30分の回【2回目】19時30分の回)

【プログラム】
・おはなしと上映
「音と織物についてのおはなし」
トークゲスト:伊藤悟+野中淳史+寒川晶子    


・映像上映
『音の紋様~タイ族の機織り (第一部)』(制作:伊藤悟/2015年/撮影地:中国雲南省徳宏州)


・演奏会
「ひょうたん笛の紹介とソロ演奏」伊藤悟
「ひょうたん笛とピアノによる演奏」伊藤悟+寒川晶子



本公演を第一回目とし、東京と京都を拠点にシリーズ化していきます!

京都での予定:藤田織物株式会社さんの帯を図形楽譜として読み解き、帯のための演奏と、京都市北区(紫野)にある古民家ギャラリー「遊狐草舎」にて、織機を設置し音を美しく奏でる音のための織りイベント(体験会も)を予定しています。そのほか、まだまだ幅広く考案中!

ピアノは弾き手の微妙な指の動きによって千変万化の音を奏でます。織機の音もまた、リズミカルなサウンドであると同時に織物の進み具合、織り手の息遣や体調さえも伝える精妙な情報メディアです。織物とはそうした情報を織り込みつつ時間を積み重ねて形成されるものであり、織機によって織られた紋様を図形楽譜に変換し、時間軸に沿って流れていく音楽を創り出すという計画は独創的な発想であると同時に理にかなっています。この紋様はどんな音楽になるだろう、と誰もが好奇心をかき立てられることでしょう。

  伝統産業でありながら日本において他の多くの分野に先駆けてコンピュータを導入して成功した西陣織と、長い伝統を持つピアノの歴史的背景を重ね合わせることで、古くから継承された文化と新しい感覚、そして色と形の世界と音の世界が結びついた新たな表現が期待されます。
――早稲田大学文学学術院教授 草原真知子

「音を織り、織りから聞く」とは、音が織物のように折り重なってゆく様子をイメージしているうちに浮かんだ言葉です。
小さい頃から触れてきたピアノの音が聞き馴染んでいた西陣織の織機の音と混ざり合っていた時を思い出し、過去に暮らしていた環境がそのまま企画として実現できないか、いつからか考えるようになりました。そんなときにこのコンセプトがある音文化(織り文化)との出会いから刺激を受け、いっそう具体化したのです。

とある土地では織機の音に対して強い美意識が込められた文化があります。

その土地とは少数民族タイ族の暮らすところで、今回、そこで伝承されていた民族芸術を紹介するとともに織物の映像作品を上映いたします。タイ族は生活のなかで響く音に深く耳を傾ける文化をはぐくんできました。人の人生はすべて音に現れる、と確信するかのように(結婚相手を探す時、自分を紹介する時など)「音」を頼りに生きる道を決めてきたと思えるほどです。現代の視点で織物が関連する創作や表現を見出す際に、視覚的な方向への発展はよくありますが、織機を通じて音に発展してゆくことは極めて稀に思われるなか(日本からは遠く離れた異国の地ではありますが)、音をテーマに取り上げるに際してタイ族の文化は欠かせないでしょう。

公演の前半では、関西を拠点に文化人類学を研究されている伊藤悟さんによるタイ族についてのお話と貴重な映像上映に加え、西陣織の帯を製織する紫紘株式会社の野中淳史さんを交えて西陣織について少しお話をいただきながら、ピアノと織機の音が重なり合う可能性をお話しし、後半では伊藤悟さんによるひょうたん笛のソロ生演奏と、寒川のピアノとの共演を行います。

by 寒川晶子



[プロフィール]


伊藤 悟(Satoru Ito)
人類学者/民族楽器演奏者
中国雲南省の少数民族に伝わる民族芸術について人類学的研究をおこなうかたわら、タイ族の農村で老人たちより学んだ「ひょうたん笛」の演奏活動を、日本や中国、タイなどで行っている。
雲南大学在籍当時、「ひょうたん笛」演奏家の哏徳全氏に師事し、その演奏・制作技術を習得。雲南少数民族音楽について、雲南芸術学院の張興榮教授に師事し、フィールドレコーディングなどに従事した。ひょうたん笛に関する論文や演奏は中国でも高い評価を受けている。
近年は民族文化や伝統芸術を記録した民族誌映画を国際映画祭にて発表している。
『こころを架けることば』(2011年)がモスクワ国際民族誌映画祭にて最優秀賞を受賞した。
ブログPeople, Life and Music.




野中淳史 (Atsushi nonaka)
1981年京都市生まれ
2005年大学卒業後、「紫紘」に織手の見習いとして機織に従事。能楽劇「夜叉ヶ池」で56世梅若六郎師の着用する長絹「白雪姫」を製織。その後数年間、祖父の山口伊太郎が制作した帯を製織。
現在は主に帯の営業活動に従事。




寒川晶子(Akiko Samukawa)

神奈川県民ホール主催の< 沈黙から 塩田千春展&アート・コンプレックス>にて公共デビュー(2007年)。その後は同シリーズや美術館などで現代美術作品とのコラボレーションやプラネタリウム会場を舞台にした演奏会などを行っている。
近年では独自の視点でプログラムを選曲した「~になるとき」演奏会シリーズや2010年より始めたピアノの音を「C」音のみに特殊調律した公演を展開している。
現在、日本・フィンランド新音楽協会会員。
2012年より女子美術大学アートプロデュース表現領域非常勤講師。
オフィシャルページ 
webマガジンへのコラム掲載
「girls Artalk 〜アートに恋するワタシのメディア〜」
「フロム・ナウ」


主催:寒川晶子 協力:野中淳史(紫紘株式会社)後援:藤田織物株式会社
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