ドキュメンタリー映画『タケヤネの里』

上映中~11/16(金)

「タケヤネの里」画像
日時
上映中~11/16(金)
料金
一般¥1,500 / 学生¥1,300 (平日学割¥1,000) / シニア・UPLINK会員¥1,000
会場
FACTORY(1F),X(2F),ROOM(2F)
作品分数
112分
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竹は、時をつなぎ、わざをつなぎ、人と人をつなぐ


『土徳-焼け跡地に生かされて』の監督・青原さとしが、『藝州かやぶき紀行』についで旅日記形式で構成する映像遊覧記シリーズ第二弾!

映像作家・青原さとしが、久しぶりに訪ねた旧知の友人・前島美江さん。なんと彼女は群馬県高崎市の伝統である「竹皮編」の技を磨き、群馬県の伝統工芸師にまでなっていた。竹皮編とは竹の皮を使って、パン籠やペン皿などの工芸品を作る技で、昭和初期、ドイツから亡命してきた建築家のブルーノ・タウトが高崎周辺に普及した技術であった。元々江戸時代から続いてきた「南部表」の技を洋風に展開したものである。前島さんはそれを継承し、群馬県ではたった一人の伝承者となってしまった。この竹皮編の原材料である竹皮は、カシロダケという福岡県八女市星野村、黒木町、うきは市にしか生えていない、全国でもまれな竹の皮を使っている。美しく白い皮が特徴的で、江戸時代以前から包装用や高級雪駄、こっぽり、草履、本ばれんなど様々な生活用具に利用され、日本全国に出荷されてきた。しかし竹皮、竹材の需要の激減、竹林農家の人たちの高齢化などに伴い衰退の途へと進んだ。そして2006年、この状況を打開しようと前島さんは、東京、福岡などの都市生活者を呼びかけ、地元の人と一体となり竹林保全のプロジェクト「かぐやひめ」を開始した!

映画はこの「かぐやひめ」の活動を追いながら、九州の山岳地帯の竹皮をめぐる知恵と暮らしを浮き彫りにしていく。そして日光下駄・本ばれん&浮世絵師・羽箒など関東一円に拡がる職人たちの巧みな技、関西方面の竹皮商、履物屋をめぐる流通の歴史、さらには竹皮にまつわるお茶道、身分制社会のありようにまで踏み込んでいく。竹と人間の壮大な営みを浮き彫りにするロードムービー。音楽は頭脳警察の石塚俊明。

「日本中の山々に、この地球温暖化ではびこり、放置されている「竹」その「皮」がこんなにも深い文化を作り出し、しかも世界につながっていたのか、と驚嘆した。監督自身がだんだん竹世界にはまっていく。その好奇心や興味が進むにつれて、カチッ、カチッと万華鏡が開いていくように思いがけない竹の姿が現れる。その展開にやがて心奪われる私がいた。こんどはどんな世界だろうと。」
-鎌仲ひとみ(ドキュメンタリー映像作家)

ドキュメンタリー映画『タケヤネの里』(2011/日本/HDV&DVCAM/カラー/112分)
撮影:小原信之 松田博之 青原さとし
アドバイザー:飯塚俊男
音楽:石塚俊明(頭脳警察)
ナレーター:水本まゆみ
企画:カシロダケの生活文化を保存伝承する会
製作:株式会社 新日放
配給:民族文化映像研究所
監督・構成・演出・語り:青原さとし



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