『モンサントの不自然な食べもの』

上映終了

monsanto
日時
上映終了
料金
一般¥1,500/学生¥1,300(平日学割¥1,000)/シニア・UPLINK会員¥1,000
会場
X(2F)
作品分数
108分
リンク
※現在、休映中です。スケジュールが決定し次第、こちらのページに上映日、時間を掲載します。

未来(これから)を生きるために知っておきたい多国籍企業のこと

農業大国フランスで150万人が観た、「食」ひいては「いのち」をめぐる
グローバル企業の実態を描いたドキュメンタリー


私たちに身近な食品、豆腐や納豆、ポテトチップなどのラベルにかならずある「遺伝子組み換えでない」という表記。当たり前のように食卓にのぼる遺伝子組み換え作物、「不自然な食べもの」。果たしてそれはどこから来るのだろうか?
アメリカに本社を構えるアグロバイオ企業「モンサント社」、世界の遺伝子組み換え作物市場の90%を誇るグローバル企業の、クリーンなイメージに隠された裏の姿をカメラは追う。
遺伝仕組み換え作物から、過去に発売された枯葉剤、農薬、PCB、牛成長ホルモン。1世紀にわたるモンサント社のヴェールに包まれた歴史を、貴重な証言や機密文書によって検証していく。
自然界の遺伝的多様性や食の安全、環境への影響、農業に携わる人々の暮らしを意に介さないモンサント社のビジネス。本作は、生物の根幹である「タネ」を支配し利益ばかりを追求する現在の「食」の経済構造に強い疑問を投げかける。
「世界の食料支配、それはどんな爆弾より脅威である・・・」と作中で語られる、世界の食物市場を独占しようとするモンサントの本当の狙いとは?






『モンサントの不自然な食べもの』(2008年/フランス、カナダ、ドイツ/108分)
監督:マリー=モニク・ロバン 
カナダ国立映画制作庁・アルテフランス共同製作
協力:作品社、大地を守る会、食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク、生活クラブ生協






◆モンサント社の「業績」
モンサント社は、アメリカで1901年に設立され、世界46カ国に進出している多国籍バイオ化学メーカー。ポリ塩化ビフェニル(PCB)、枯れ葉剤、牛成長ホルモン、除草剤ラウンドアップ、遺伝子組み換え作物の開発企業として知られます。製品はどれも人体や環境への悪影響で世界中で問題を起こしてきました。

PCBは熱に強く、燃えない、電気を通さない、化学的に安定しているなどの性質から、熱媒体、変圧器やコンデンサといった電気機器の絶縁油、ノンカーボン紙などに幅広く利用されました。いっぽう、生体への毒性は極めて強く、体に取り込まれるとガンやさまざまな内臓疾患、ホルモン異常、全身の塩素挫創、子供の畸形、皮膚の色素沈着といった問題を引き起こします。日本では三菱モンサント化成が製造していましたが、1968年に、米ぬか油に混入する「カネミ油症事件」が起きて西日本一帯で約1万4000人が被害を受け、1975年に製造・販売が禁止されています。しかし、今も製品の中や環境中に大量に存在し、「眠る爆弾」とも呼ばれています。

枯れ葉剤は、ベトナム戦争でジャングルに隠れてゲリラ戦を展開するベトコンに手を焼いたアメリカ軍が、ジャングルを枯らし、農業基盤を破壊するために飛行機から大量に散布したものです。そのなかに含まれていた毒性の強いダイオキシンに400万人のベトナム人が曝露し、たくさんの奇形児が生まれました。散布したアメリカ軍兵士も曝露し、帰還兵4万人が健康被害の補償を求めて集団訴訟を起こしました。

牛成長ホルモンは、子牛の成長が非常に早くなり、乳牛でとれるミルクの量が20%まで増加すると言われています。しかし、投与されたホルモンが肉やミルクに残存してそれを飲食した人にアレルギーやホルモン異常、さらにはガンを引き起こすとの指摘があります。モンサント社は遺伝子組み換え大腸菌に牛成長ホルモンを作らせる製法を開発し、1994年に「ポジラック」という製品名で売り出しました。しかし、消費者の拒絶で売上げが伸びず、2008年にこの部門を売却して撤退しました。しかし、製品そのものはアメリカでいまも使われ続けています。

遺伝子組み換え作物は、この映画にも出てくるように、安全性の確認が不十分だったり、データが捏造されたりしています。遺伝子の働きは極めて複雑で何が起きるか分からない部分が多く、世界中の消費者がモルモット状態といえます。また、ラウンドアップが効かない「スーパー雑草」が拡大するなど、自然からのしっぺ返しも始まっています。




◆監督プロフィール
マリー=モニク・ロバン Marie-Monique Robin  
フランス人ジャーナリスト、ドキュメンタリー映像作家。
1960年、フランスのポワトゥー=シャラント地方の農家に生まれる。ストラスブールでジャーナリズムを学んだ後、フリーランス・リポーターとして南米に渡り、コロンビア・ゲリラなどを取材。
1995年、臓器売買をテーマにした『Voleurs d’yeux(眼球の泥棒たち)』でアルベール・ロンドレ賞受賞。

2003年、アルジェリア戦争でのフランス軍による拷問や虐殺を扱った『Escadrons de la mort, l’ecole francaise(死の部隊:フランスの教え)』でFIGRA(社会ニュースレポート&ドキュメンタリー国際映画祭)優秀研究賞ほか受賞。

2008年、本作『モンサントの不自然な食べもの』がレイチェル・カーソン賞(ノルウェー)、ドイツ環境メディア賞ほか数々の賞に輝く。
現在、3.11以降の福島の農家を取材し、アグロエコロジー、農業を中心とした継続的な社会をテーマにした、世界のオルタナティブ農家を追った作品を制作中。



DVD『モンサントの不自然な食べもの』

2013年11月15日発売
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