『マイク・ミルズのうつの話』

上映終了

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日時
上映終了
料金
一般¥1,500/学生¥1,300(平日学割¥1,000)/シニア・UPLINK会員¥1,000
作品分数
84分
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『サムサッカー』『人生はビギナーズ』のマイク・ミルズ監督が
「うつ」をテーマに日本で密着取材を敢行。
“心の風邪”をこじらせた普通の人々の、壊れそうだけど愛おしい日々の暮らしを描いたドキュメンタリー。


【INTRODUCTION】
今や日本人の15人に1人がかかっているともいわれる「うつ病」。しかし、2000年までは「うつ」という言葉は精神科周辺以外ではめったに聞かれなかった。なぜ、この短期間で「うつ」は爆発的に広まったのか? 90年代のユース・カルチャーを代表する映像作家マイク・ミルズは、その理由のひとつに製薬会社によって行われた「心の風邪をひいていませんか?」という広告キャンペーンがあると考え、その実態に迫るドキュメンタリーを作ろうと思い立つ。舞台は近年、急速にうつが常識化した日本。撮影対象となる条件はふたつ。①抗うつ剤を飲んでいること。②日常生活をありのままに撮らせてくれること。
本作でマイク・ミルズは、うつ患者たちの壮絶な日常を、独特の優しく明るい目線で捉えることで、この現代を象徴する病気に対する処方箋を調合するとともに、今の日本社会の問題点も鮮やかに描き出す。

静かに蔓延する「うつ」、心の風邪に気づいたのはいつからですか?

2006年、マイク・ミルズ監督の長編ドュメンタリー作品「Does Your Soul Have A Cold?」(原題:心の風邪をひいていますか?)の制作企画書が、日本のうつ関係のチャットルームに送られ出演者の募集が行われた。
1999年にうつのコンセプト「心の風邪」が日本に輸入されて以来、自分の症状がうつ病によるものではないかと、診察を受ける人の数は増加していた。うつとネットの親和性は当時からとても高く、マイク・ミルズのこの企画には、すぐに多くの反響が寄せられた。
応募してきた人たちの多くは、うつ病患者が日本の社会から閉め出されているという疎外感と、自分がダメな人間だという社会に対しての罪悪感を持っていた。自分たちの置かれている現状を知ってもらいたいという、強い意志が彼らを突き動かしていた。重いうつ病の場合、体を自由に動かせない日もあるというが、応募者の中には、何年も自宅から出たことのない人が、渋谷までマイク・ミルズに会いに来たという。多くのうつ病患者と話し合うことによって、日本におけるうつの現状を知ることができた、マイク・ミルズは応募者の中から5人を選び撮影を始める。

{世界と日本のうつ事情}
■世界中でうつ病にかかっている人は3億5千万人(日本人口の2倍以上!)、年間100万人、1日3000人が自殺で亡くなっており、うつ病患者が半数を占めているといわれる。(WHO2012より)
■日本では、10人に一人1996年には国内で43万3千人だったうつ病患者数は2011年には2倍近くの95万8千人に増加。精神疾患の患者数は320万人、日本では約15人に1人が生涯に1度はうつ病を経験するという。(厚生労働省、WHO2012より)


『マイク・ミルズのうつの話』(原題:Does Your Soul Have A Cold?/84分/アメリカ/2007年/英語字幕付)
監督:マイク・ミルズ
撮影:ジェイムズ・フローナ、D.J.ハーダー
編集:アンドリュー・ディックラー
制作:カラム・グリーン、マイク・ミルズ、保田卓夫
出演:タケトシ、ミカ、ケン、カヨコ、ダイスケ




―コメント―

マイク・ミルズはただのお洒落な映像作家ではなく
伝統的なアメリカのドキュメンタリーのスピリットを持っているんです。
(友人・写真家ホンマタカシ)

「♪俺の周りは欝ばかり~」と思わず裕也さんばりに歌いたくなるぐらい、心を病んだサブカル中年が多いわけですけれど、この映画を見たら今度は「♪俺には 抗鬱剤なんかいらない~」と歌いたくなりました。ただ、それには「♪俺の周りが抗鬱剤だから~」ってことになればいいんでしょうけど、そういう状況じゃないから病むんだろうしなあ……。
(吉田豪)

普通の人々がうつから抜けようと格闘する姿を現在進行形で描いた作品は初めてではないか。マイクの反骨精神と粘り強さに、脱帽!
(エディター川勝正幸)「TV Bros」10年12月号掲載のコラムより抜粋
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