リュック・ムレ・コレクション vol.2 Rétrospective Luc Moullet # 2

上映終了

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『労働喜劇』より
日時
上映終了
料金
一般¥1,200 / 3回券¥3,000 / アテネ・フランセ文化センター・アップリンク会員・学生・シニア¥900 / アップリンクパスポート・水曜サービスデー適用外

知られざるヌーヴェル・ヴァーグ、リュック・ムレ
初期3作品(『ブリジットとブリジット』『密輸業者たち』『ビリー・ザ・キッドの冒険』)を上映した今年2月の特集に引き続き、今回は中期3作品を特集!


リュック・ムレは、ブニュエルとタチの両者を継承するおそらく唯一の存在だ
―ジャン=マリー・ストローブ
『ブリジットとブリジット』『密輸業者たち』『ビリー・ザ・キッドの冒険』といった初期作品で探求されたムレの「乏しさの詩学」は、70年代後半から80年代後半にかけて撮られた『カップルの解剖学』『食事の起源』『労働喜劇』からなる中期作品でさらに徹底される。初期作品を視覚的に特徴づけていたロングショットやポップ感は影をひそめ、代わりに映画作家自らの姿とその生活(性、食、労働)への批評的な眼差しが前景化される。この変化は68年以後のフランス社会に漂う閉塞感を反映したものかもしれない。また中期作品において注目すべきは、映画を除くムレの情熱の二大対象である自転車と登山への愛が表明されていることだ。それは90年代以後の後期作品においてより明確な形を表すことになる。
葛生賢(映画作家・映画批評家)

上映作品(全作品日本語字幕付き)

カップルの解剖学

Anatomie d’un rapport(1976年/79分/デジタル上映)


















監督・脚本:リュック・ムレ、アントニエッタ・ピゾルノ
撮影:ミシェル・フルニエ
出演:リュック・ムレ、クリスティーヌ・エベル


パートナーで共同監督のアントニエッタ・ピゾルノとの性生活の悩みに基づく擬似ドキュメンタリー風コメディ。ムレが自作で初主演。前作『ビリー・ザ・キッドの冒険』のヒロイン、ラシェル・ケステルベールが相手役を演じる(変名でクレジット)。ジャリ的な自転車への偏愛にも注目。

★上映日時
10/5(土)16:40
10/8(火)18:20
10/9(水)20:30
10/10(木)18:20
10/11(金)20:30



食事の起源

Genèse d’un repas(1979年/112分/デジタル上映)


















監督:リュック・ムレ
撮影:リシャール・コパン、ギー=パトリック・サンデリッシャン


食の流通の問題をムレ一流の語り口で分析するドキュメンタリー。食料生産に携わるフランスと低開発国の労働者の比較を通じて、搾取しているのは資本家ばかりとは限らないという真実が明らかになる。第三世界の搾取への批判の眼は最後には自らの映画作りに向けられる。

★上映日時
10/5(土)18:20
10/6(日)20:30
10/7(月)18:20
10/8(火)20:30
10/11(金)18:20



労働喜劇

La comédie du travail(1988年/90分/デジタル上映)
















監督:リュック・ムレ
撮影:リシャール・コパン
出演:サビーヌ・オードパン、ロラン・ブランシュ


登山好きの「プロの失業者」に職安の有能な女性職員が恋をする。彼女が彼の気を引くために、失業中の元銀行マンの就職口を奪ったことで起る悲喜劇。ヒロインのサビーヌ・オードパンは以後ムレ作品の常連となる。職安所長役に映画批評家のミシェル・ドラエ。ジャン・ヴィゴ賞受賞。

★上映日時
10/5(土)20:30
10/6(日)18:20
10/7(月)20:30
10/9(水)18:20
10/10(木)20:30

リュック・ムレ Luc Moullet

1937年パリ生れ。1956年より「カイエ・デュ・シネマ」に映画批評を寄稿し、フラーやウルマーらのB級映画を熱烈に擁護。1965年に「ブリジットとブリジット」で長編デビュー。以後「密輸業者たち」「ビリー・ザ・キッドの冒険」他、傑作が続くが、1980年代に入ってからは短編製作に力を注ぎ、長編は「労働喜劇」(1984年、ジャン・ヴィゴ賞)と「パルパイヨン」(1992年)のみだったが、2000年代に三本の長編を次々に完成。2009年ポンピドゥーセンターでの回顧上映に際し批評選集とインタビュー本が出版。

■主催:アテネ・フランセ文化センター、アップリンク
■協力:Les Films d’Ici、13 Productions



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