『1000年後の未来へ-3.11保健師たちの証言-』

上映終了

鈴木さん 自宅跡①..
日時
上映終了
料金
一般¥1,500 / 学生¥1,300(平日¥1,000) / 小・中・シニア・障害者・UPLINK会員¥1,000 
会場
FACTORY(1F),X(2F)
作品分数
98分
リンク

トーク・イべント開催決定!

(各回上映後)  
3月16日(日) 監督・スタッフ舞台挨拶/紅音~あかね~ ミニライブ 
3月22日(土) ゲスト:斎藤環(精神科医)  
3月23日(日) ゲスト:湯浅誠(社会活動家)
2011年3月11日、日本は未曾有の災害に襲われた。
岩手、宮城、福島を中心に多大な被害を与え、
20,000人以上もの死者・行方不明者を出したこの災害を
人々は東日本大震災と呼んだ。

同年9月、ひとりの女性が同じ仕事をもつ仲間たちを訪ねる旅をはじめた。
「保健師」という共通の仕事をもつ仲間が、
この災害にどう対処し、またどのような教訓を得たのか?

未来の後輩達へ、こうした災害に襲われたときに
より良い活動が出来るように伝えるため、
仲間たちから話を聞いて記録するための旅だった。

「1000年に1度」といわれるこの大きな災害から、
我々は何を得ることが出来たのか?

この映画は東日本大震災をきっかけに、「保健師」という仕事を見つめなおし、
改めてその役割を考えるための旅の記録である―――


【STORY】
2011年秋、保健師の菊地頒子さんは東日本大震災の被災地を巡り、その当時の様子を記録する活動を進めていた。それは、震災で亡くなった9名の保健師を弔う慰霊の旅でもあった。

本作品に登場するのは宮城県石巻市、岩手県大槌町、そして福島第一原子力発電所の事故により、住む土地を離れなければならなかった福島の9つの市町村。保健師という仕事を通し、彼女たちが何を感じ、どんな行動をしたのか? そして、1000年に一度というこの災害から私たちは何を学び、1000年後の未来へ何を残せるのか? 各地域の保健師たちの証言から、住民の伴走者として、人を支えていく保健師たちの姿を描き出す。

また、岩手県田野畑村で原子力発電所建設の反対運動に尽力し、見事、建設計画を白紙にした保健師の岩見ヒサさんへの貴重なインタビューも行われており、反原発の風が起きている今に一石を通じる内容となっている。そして、菊地さんは全国の保健師たちに呼びかけ、東日本大震災から学ぶための研修会を東京で開催する。そこには改めて自分たちに何が出来るのかを考えた仲間たちが集まった。
震災を機に自分の仕事のあり方を見つめなおし、未来に向けて何を出来るのか考え、行動を起した菊地さんの姿。その様子から我々もまた、震災から学んだことをつなぐために何が出来るのかを問い直させられる……。

『女性たちの力が1000年後の未来を変える』

記録映画「3.11保健師たちの証言」上映基金 代表/打田内 裕子

あの日の映像を幾度となく見た。
高台から「逃げて!」と叫ぶ人々の悲痛な声。黒い波がまちを襲った瞬間の静寂。その後に続く長い吐息。言葉にならない声がうめきとなって漏れる。満ちては引く波に木の葉のように翻弄される車、車。阻むものを軽々と飛び越える不気味な漆黒の広がりを不思議な生きもののように。
私たちはあの映像を幾度となく見た。
「次の瞬間、母の声がしたんです。私はそのビデオを何度も巻き戻し、見ました。残酷な映像にふいに入り込んだ母の声は確かに『さあ、炊き出しだ!』と言っているのでした。その時から避難所の台所で忙しく立ち働く母をはじめ、地域の女性たちの姿がありました」
母のその母たちも、そうしてきたのだろう。
「かなわないな、と思った。私もそんな母たちの娘だから。女性たちの動きがきっとこの被災地に根を張る。女性たちの力が未来を変える」
若い彼女は少しはにかんで笑う。
ドキュメンタリー映画『1000年後の未来へ-3.11保健師たちの証言-』は東日本大震災被災地で殉職した保健師たちを弔う慰霊の旅として始まった。
1940年代に女性の職業として法的に規定された保健師(保健婦)は地域住民のいのちの伴走者として長きに渡り活躍してきた。医師の養成には莫大な時間と経費がかかる。その中で地域住民と病院をつなぐ保健医療の確立と疾病予防、保健衛生状態の改善等に果たしてきた保健師の役割は計り知れない。
地域のいのちを守り育んできた保健師たちが、あの日あの時に何を考え、どう行動したのか。もはや自らを語るすべもない彼女らの足跡に思いを馳せる。
『いのちの作法』、『希望のシグナル』……、都鳥拓也・都鳥伸也兄弟は、常にいのちと地域再生をテーマに映画を撮り続けてきた。思えば、このテーマに向き合う時、そこにいつも保健師たちがいた。『1000年後の未来へ』は、これまで側面として見てきた保健師に焦点を当て、時代の証言者としての姿を捉えた作品と言えるだろう。
しかし、映画の中の彼女らの眼差しは、すでに1000年後の未来を見ていた。未来に遺すべき仕事が何なのかと問う、保健師の活動と不屈の精神に驚きを禁じ得ないと同時に未来への申し送りとしてこの映画があるように思う。
「いのち」をまん中におくと、そこにいつも女性たちの姿がある。覚悟がある。
『1000年後の未来へ』。この映画は、いのちと地域をつなぐ女性たちのドキュメンタリーである。
『1000年後の未来へ-3.11保健師たちの証言-』(2014/日本/DVCAM/16:9/カラー/98分)
製作:都鳥伸也、都鳥拓也  
監督:都鳥伸也
撮影:都鳥拓也、山内大堂、猪本太久磨  
整音:若林大介
音楽:柴田晃一  
ナレーター:大久保千紗
配給協力:イメージ・サテライト
製作協力:NPO法人公衆衛生看護研究所、株式会社 風、映画『3.11保健師たちの証言』上映基金
製作・配給:有限会社ロングラン 映像メディア事業部



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