『標的の村』

上映終了

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© 琉球朝日放送
日時
上映終了
料金
一律¥1,200 / UPLINK会員¥1,000
会場
FACTORY(1F)
作品分数
91分
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第87回キネマ旬報ベスト・テン「文化映画ベスト・テン」1位受賞!

スクリーンに叩きつける、伝えきれない沖縄。


2012年9月29日。
アメリカ軍・普天間基地は完全に封鎖された。
この前代未聞の出来事を「日本人」は知らない。


©琉球朝日放送

日本にあるアメリカ軍基地・専用施設の74%が密集する沖縄。5年前、新型輸送機「オスプレイ」着陸帯建設に反対し座り込んだ東村(ひがしそん)・高江の住民を国は「通行妨害」で訴えた。反対運動を委縮させるSLAPP裁判だ。[※1]わがもの顔で飛び回る米軍のヘリ。自分たちは「標的」なのかと憤る住民たちに、かつてベトナム戦争時に造られたベトナム村[※2]の記憶がよみがえる。10万人が結集した県民大会の直後、日本政府は電話一本で県に「オスプレイ」配備を通達。そして、ついに沖縄の怒りが爆発した。

2012年9月29日、強硬配備前夜。台風17号の暴風の中、人々はアメリカ軍普天間基地ゲート前に身を投げ出し、車を並べ、22時間にわたってこれを完全封鎖したのだ。この前代未聞の出来事の一部始終を地元テレビ局・琉球朝日放送の報道クルーたちが記録していた。真っ先に座り込んだのは、あの沖縄戦や米軍統治下の苦しみを知る老人たちだった。強制排除に乗り出した警察との激しい衝突。闘いの最中に響く、歌。駆け付けたジャーナリストさえもが排除されていく。そんな日本人同士の争いを見下ろす若い米兵たち……。

©琉球朝日放送

本作があぶりだそうとするのは、さらにその向こうにいる何者かだ。復帰後40年経ってなお切りひろげられる沖縄の傷。沖縄の人々は一体誰と戦っているのか。抵抗むなしく、絶望する大人たちの傍らで11才の少女が言う。「お父さんとお母さんが頑張れなくなったら、私が引き継いでいく。私は高江をあきらめない」。奪われた土地と海と空と引き換えに、私たち日本人は何を欲しているのか?

※1=SLAPP 裁判……国策に反対する住民を国が訴える。力のある団体が声を上げた個人を訴える弾圧・恫喝目的の裁判をアメリカでSLAPP(Strategic Lawsuit Against Public Participation)裁判と呼び、多くの州で禁じられている。
※2=ベトナム村……1960 年代、ベトナム戦を想定して沖縄の演習場内に造られた村。ベトナム戦を想定し農村に潜むゲリラ兵士を見つけ出して確保する襲撃訓練が行われていた。そこで高江の住民がたびたび南ベトナム人の役をさせられていた。



『標的の村』(2013年/HD/16:9/日本/91分/ドキュメンタリー)
ナレーション:三上智恵
音楽:上地正昭
構成:松石泉
題字:金城実
編集:寺田俊樹・新垣康之
撮影:寺田俊樹・ QABQAB 報道部
音声:木田 洋
タイトル:新垣政樹
MA :茶畑三男
統括プロデューサ:賀数朝夫
プロデューサ:謝花 尚
監督:三上智恵
制作・著作:琉球朝日放送
配給:東風



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