『イザイホウ -神の島・久高島の祭祀-』

上映終了

神々笑顔で
日時
上映終了
料金
一般¥1,300/学生・シニア¥1,100/UPLINK会員¥1,000/高校生以下¥800
会場
FACTORY(1F),X(2F),ROOM(2F)
作品分数
49分
リンク
4/18(土)より英語字幕付きでの上映となります。

■トークイベント

●1月5日(月)11:00の回上映後 <終了しました>
ゲスト:野村岳也監督

その祈りは私たちに刻まれた深い記憶―


神話の島・久高「イザイホウ」1966年の記憶

沖縄島の南東5キロの海に浮かぶ、周囲9キロ、戸数130、人口600の小島。これが久高島である。この島は、男が漁業、女が農業を営む半農半漁の離島である。せまい島の暮らしは並大抵ではなかった。乏しい水をわけあい、土地も地割制で平等にわけあって生きてきた。男たちは一人前になると、みんな海へと出て行った。女たちは神事を中心に一体となって、旅立った男たちの無事を祈り、島を守って生きてきた。男は海人であり、旅人であったし、女はそんな男たちを守る神人であった。



久高島は、昔から神の島として知られ、年間30に及ぶ神事が島の暮らしに組み込まれており、今でも島人によって厳粛に受け継がれている。この久高島最大の神事が、12年に1回午年に行われる「イザイホウ」である。「イザイホウ」は、30歳から41歳の、島で生まれ、島に生きる女が神になる神事で、4日間の本祭を中心に1ヵ月余の時をかけて行われる。

これは、1966年の「イザイホウ」の記録作品である。「イザイホウ」はその後1回行われ、1978年を最後に消滅した。多くの祭や神事が時代の波と共に形骸化し、観光資源に変身したケースの多い中で、「イザイホウ」は厳粛な神事の心を失わず、生きたまま消え去ったのである。



1965年、初めて沖縄へ来た私は、沖縄島の東に神の島といわれる小島があることを聞き、フラッと渡ったのでした。久高島は、私に並々ならぬ印象を与えました。その清冽な風景、そこで人間生活の原型のような暮しをする、やさしく気品に満ちた島人。そして私は、翌年に12年に一回の祭、島の女が神になる久高島最大の神事・イザイホウが行われることを聞いたのです。東京に帰って仲間に話すと撮りたい、撮れないか、ぜひ撮ろうとたちまち決まってしまいました。私たちは仕事の整理をし、なけなしの金をかき集めて撮影に取り組むことになりました。いってみれば、ゲリラ的製作でした。(海燕社ホームページ『撮影当時』より)
久高島は、名だたる海人(ウミンチュ)の島として、また、琉球神話の要の島として重要な島であり続けています。海燕社の『イザイホウ』は、1966年当時の久高島の女たちの暮らしを見事に作品化しており、「イザイホウ」の本質を的確に表現しています。この映画を観て、私も長期の調査で訪れた当時をとても懐かしく思い出さずにはいられませんでした。
外間守善(元法政大学名誉教授・元沖縄学研究所所長)



『イザイホウ』(1966年製作/ドキュメンタリー/モノクロ/スタンダード/モノラル/デジタル上映/49分)
監督:野村岳也(海燕社)
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