『放浪の画家ピロスマニ』

上映終了

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日時
上映終了
料金
一般¥1,800/学生¥1,500(平日学割¥1,100)/高校生以下¥800/シニア¥1,100/UPLINK会員¥1,000
会場
FACTORY(1F),X(2F)
作品分数
87分
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「私の絵はグルジアには必要ない。なぜならピロスマニがいるからだ」パブロ・ピカソ


「女優マルガリータ」1909

一杯の葡萄酒と乾し草のベッド グルジアは私のキャンバス
古い歴史、豊かな山河――美しい映像で語る 孤高の画家への追憶

映画『放浪の画家ピロスマニ』は、グルジア(ジョージア)の独学の天才画家ニコ・ピロスマニ(1862-1918)の半生を描いた作品である。近年、ピロスマニは貧しい絵描きと女優の哀しい恋を歌った「百万本のバラ」のモデルとしても知られている。名匠ギオルギ・シェンゲラヤ監督は、名も知れず清冽に生きたピロスマニの魂を、憧れにも似た情熱で描くとともに、グルジアの風土や民族の心を見事に映像化した。
1969年に製作された本作は、ピロスマニの絵に似て静謐で美しく、国際的にも高い評価を受けた。1978年の日本初公開時にも多くの観客を魅了し、その感動は今でも語られることが多い。その当時はロシア語吹き替え版のプリント上映だったが、この度はグルジア語のオリジナル版による待望の再上映となる。


ピロスマニの本名はニコロズ・ピロスマナシュヴィリ。19世紀末から20世紀初頭にかけて、カフカス(コーカサス)山脈の南にある国グルジアで、パンや酒とひきかえに店に飾る絵や看板を描き続け、貧しく孤独のうちに亡くなった。放浪の画家、孤高の画家と呼ばれ、絵は人物、動物、暮らし、風景などをテーマに、グルジアの風土に育まれた世界を素朴な筆致で描いたもので、その数は1000点から2000点といわれている。   
死後に高く評価され、現在はグルジア人の魂を象徴する存在として人々に愛され、収集された200点余りが国立美術館等で大切に保存、展示されている。世界中で展覧会が開かれているが、日本でも1986年に大々的な展覧会が催され、2008年の「青春のロシア・アヴァンギャルド」展でも展示されて話題になった。


日本で私の映画「ピロスマニ」が再び上映されると聞いてとても喜んでいます。1978年に岩波ホールで初めて「ピロスマニ」が上映された際、私は日本の観客が映画の世界に深く浸っている姿を見て驚き、感激したものです。当時私が暮らしていたソ連ではこのような芸術は広く理解されませんでした。グルジアは古い文化を持つ国であり、ピロスマニはグルジアの古い伝統を体現しています。私はその古いグルジアを愛しているからこそ映画「ピロスマニ」をつくりました。日本も伝統を大切にする国です。時代が移ってもその点は変わっていないものと信じています。今回日本で「ピロスマニ」が再び上映されるのは、このような古い伝統を解し、愛する人々が日本に変わらずたくさんいるからなのでしょう。「ピロスマニ」の再上映の成功を心から祈っています。
2015年6月9日 ギオルギ・シェンゲラヤ


『放浪の画家ピロスマニ』(1969年/グルジア(ジョージア)/グルジア(ジョージア)語/カラー/スタンダード/87分)
出演:アヴタンディル・ヴァラジ、ダヴィト・アバシゼ、ギヴィ・アレクサンドリア、スパルタク・バガシュヴィリ、テイムラズ・ベリゼ 他
監督:ギオルギ・シェンゲラヤ
脚本:ギオルギ・シェンゲラヤ、エルロム・アフヴレディアニ
字幕監修:テムカ 
配給:パイオニア映画シネマデスク


1974年 シカゴ国際映画祭ゴールデン・ヒューゴ賞
イタリア・アーゾロ国際映画祭最優秀伝記映画賞
1978年度 文化庁芸術祭優秀賞、文部省特選
優秀映画鑑賞会特別推薦
1973年 英国映画協会 サザーランド杯



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