【見逃した映画特集2016】『蜃気楼の舟』

2017/1/18(水)、19(木)

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(c)chiyuwfilm
日時
2017/1/18(水)、19(木)
料金
一般¥1,300/学生・シニア¥1,100/UPLINK会員¥1,000 ※特別興行の為パスポート会員使用不可、サービスデー適応外
作品分数
99分
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第50回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭・第26回シンガポール国際映画祭正式出品


世界的なダンサーの田中泯、テーマ曲「hwit」(坂本龍一『out of noise』より)、黒澤明をはじめ往年の巨匠たちに愛された名優・三谷昇、新国立劇場バレエ団プリンシパル・小野絢子など各界を代表する面々とともに竹馬靖具監督が放つ力強い傑作。



前作『今、僕は』が国内外からの高い評価を得た竹馬靖具監督と各界を代表するアーティストたちによる、ホームレスまでも金に換える「豊かな国」日本の“生の劣化”に抗う力作が完成

世界的にも歴史のある映画祭、第50回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭のフォーラム・オブ・インディペンデント コンペティションに正式出品され、革命の国・チェコでのワールドプレミアは満員の観客に拍手で迎えられた。その後、第26回シンガポール国際映画祭にも正式出品。ひきこもりの青年を描き、国内外からの高い評価を得て、異例の大ヒットとなった前作『今、僕は』から、更なる飛躍を遂げた竹馬靖具監督の新境地。


■囲い屋とは
東京からホームレスの老人達を連れ去り、小屋に詰め込み、 世話をする代わりに、その生活保護費をピンハネすることを生業にしている若者達を「囲い屋」と呼ぶ。

【STORY】

「壊れた老人は取り替える。ただそれだけのことだった」

父に捨てられた青年は囲い屋となり、父はホームレスとなって彼の前に現れた

東京からホームレスの老人達を連れ去り、小屋に詰め込み、世話をする代わりに、その生活保護費をピンハネすることを生業にしている若者達を 「囲い屋」と呼ぶ。母を亡くし、父に捨てられた過去を持つ主人公の男は、友人に誘われたことがきっかけで、囲い屋で働いていた。ある日、それまでモノのように扱ってきたホームレスのひとりに、自らの父を発見する。男は導かれるように、浮浪者となった父を乗せ車を走らせる。現実と異世界を揺れ動くドライブの中で訪れた廃墟には、母親の幻影がさまよっていた。 そして、並行して描かれる、現実と幻想の狭間を航海する一艘の舟の意味するものとは...。


【コメント】


空虚、無関心さ、そして「過去」や「家族」への夢の後味の様な
ノスタルジアの形、それら全ての繊細な表現に圧倒された・・・。
空虚と無関心さから情緒的な空気感へゆっくりと変化していく
その手法が素晴らしい。
柳町光男監督の『さらば愛しき大地』を観たときの感覚を思い出しました。
多くの映画で「空虚」とは単に空っぽな感覚として表現されますが、この作品で観客は「感情」としての空虚、自分を見つめ返すという虚空という別の一面を体験します。
個人的に残ったのは「凝視」です。
同僚の家に招かれた主人公が、同僚の壮大な自殺的黙想と対峙した際に、主人公が後ろから凝視する黒々とした目力に圧倒され、脳裏から離れません。
Low Zu Boon(シンガポール国際映画祭・プログラムマネージャー)


「最小の要素から、最大の効果を生み出す」映画作家としての優れた資質が竹馬靖具氏に備わっていることは、驚異的処女作『今、僕は』を観れば一目瞭然だった。
だからこそ、これほど第二作目を待望し続けた人もいない――
早い話が、なんとしても『蜃気楼の舟』を観たい!
ライムスター宇多丸(ラッパー/ラジオパーソナリティ)

『蜃気楼の舟』(2015年/99分/カラー & モノクロ/5.1ch/DCP)
出演:小水たいが、田中泯、足立智充、小野絢子、竹厚綾、川瀬陽太、高野春樹、玉井英棋、大久保鷹、中西俊博、北見敏之、三谷昇 他
監督・脚本:竹馬靖具 
撮影:佐々木靖之 
照明:關根靖享 
助監督:池田健太 
編集:山崎梓、竹馬靖具 
録音:上條慎太郎 
整音:鈴木昭彦 
効果:堀修生 
スタイリスト:碓井章訓 
ヘアメイク:寺島和弥 
プロデューサー:竹馬靖具、汐田海平 
テーマ曲:「hwit」(坂本龍一『out of noise』より)  
音楽:中西俊博 
製作:chiyuwfilm 
宣伝:chiyuwfilm、映像企画ATARIKIRI
配給:アップリンク 
 


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