【見逃した映画特集2016】『山河ノスタルジア』

1/31(火)、2/1(水)

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©Bandai Visual, Bitters End, Oce Kitano
日時
1/31(火)、2/1(水)
料金
一般¥1,300/学生・シニア¥1,100/UPLINK会員¥1,000 ※特別興行の為パスポート会員使用不可、サービスデー適応外
作品分数
125分
リンク
日程
時間
1月31日(火)

10:30~12:45

2月1日(水)

10:30~12:45【最終日】

世界三大映画祭すべてで受賞をはたした、名匠ジャ・ジャンクーの独自の眼差し。

漂泊する人びと、変貌と喪失の先にある「希望」の光――。



圧倒的な映像美、胸を震わせる哀愁のメロディー、実力派俳優たちの確かな存在感。映画に散りばめられた、大胆なアプローチの数々。


本作は、3つの時代でスクリーンサイズを変えるという画期的な試みに挑んでいる(1999年はスタンダードサイズ、2014年はアメリカン・ビスタサイズ、2025年はスコープサイズで構成)。1999年パートと2014年パートでは、カメラマンのユー・リクウァイと撮影した当時の映像を挿入し、時代を生きる人々の息遣いが映画に瑞々しい手触りを与えている。さらに中国を飛び出し、初のオーストラリアでの撮影を敢行している。
ヒロインのタオを演じたのは、ジャ・ジャンクー作品のミューズであるチャオ・タオ。25歳から50歳に至る女性の半生を見事に演じ、確かな演技力を遺憾なく発揮している。幼なじみのリャンズー役を演じたのは『プラットホーム』にも出演したリャン・ジンドン。ジンシェン役に起用されたのは、テレビドラマで人気を獲得し、映画への出演が相次ぐチャン・イー。タオの息子ダオラー役は、主演作が相次いで公開される人気急上昇中の若手スター、ドン・ズージェン。複雑な環境を生きる若者を見事に演じた。そして、ミア役を演じたのは、香港・台湾映画界の大スター、シルヴィア・チャン。ジャ・ジャンクー作品の常連俳優にスター、新鋭を加えた豪華な顔ぶれとなっている。さらに劇中には、ペット・ショップ・ボーイズの「GO WEST」やサリー・イップの「珍重」など当時の流行歌を盛り込み彩りを添えている。そして、本作がジャ・ジャンクー作品の3度目の参加となる半野喜弘の旋律は観る者の郷愁を誘い、深く心に染みわたる。

【story】
中国の片隅で、別れた息子を想いひとり故郷に暮らす母。
息子は異国の地で、母の面影を探している。
母と子の強い愛から浮かびあがる、変わりゆくこの世界。変わらぬ想い。


1999年、山西省・汾フェンヤン陽。小学校教師のタオは、炭鉱で働くリャンズーと実業家のジンシェンの、二人の幼なじみから想いを寄せられていた。やがてタオはジンシェンからのプロポーズを受け、息子・ダオラーを授かる。
2014年。タオはジンシェンと離婚し、一人汾陽で暮らしていた。ある日突然、タオを襲う父親の死。葬儀に出席するため、タオは離れて暮らすダオラーと再会を果たす。そこで、彼がジンシェンと共にオーストラリアに移住することを知ることになる。
2025年、オーストラリア。19歳のダオラーは長い海外生活で中国語が話せなくなっていた。父親と確執がうまれ自らのアイデンティティを見失うなか、中国語教師ミアとの出会いを機に、かすかに記憶する母親の面影を探しはじめる。
つねに今を生きる市井の人びとを真摯に見つめてきた名匠ジャ・ジャンクー。最新作で描くのは、母と子の愛から浮かび上がる、過去・現在・未来へと変貌する世界と、それでも変わらない市井の人びとの想い。
英題は旧約聖書の一節「山は移り、丘は動いても、わが慈しみはあなたから移ることはない」からとられた。時代を越えて変わらないもの―それは母が子を想う気持ちであり、旧友との絆であり、生まれ育った故郷の風景だ。その全てが愛おしくも哀愁に満ち溢れ、壮大な叙事詩として映しだされる。
本作は第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された。観客はこの一大叙事詩に胸を打たれ、互いに想い合うひたむきな愛の姿に共感の涙を流した。上映後には5分以上にわたりスタンディングオベーションが贈られ、「壮大な野望と、深く心に響くヒューマニズムを感じさせる!」(ヴァラエティ)、「記憶と忘却の映画人ジャ・ジャンクーの偉大な業績」(ラ・クロア)と絶賛された。先立って公開された中国やフランスでは、ジャ・ジャンクー作品としては最大のヒットを記録し、世界を大きな感動に包みこんだ。



山河ノスタルジア(2015年/中国=日本=フランス/125分/原題:山河故人 Mountains May Depart/PG12)
監督:ジャ・ジャンクー
出演:チャオ・タオ、チャン・イー、リャン・ジンドン、ドン・ズージェン、シルヴィア・チャンほか
配給:ビターズ・エンド、オフィス北野
©Bandai Visual, Bitters End, Oce Kitano


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