『ヒッチコック/トリュフォー』

上映中~2月10日(金)

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Photos by Philippe Halsman/Magnum Photos (C)COHEN MEDIA GROUP/ARTLINE FILMS/ARTE FRANCE 2015 ALL RIGHTS RESERVED.
日時
上映中~2月10日(金)
料金
一般¥1,800/学生¥1,500(平日学割¥1,100・特別学割¥1,100※詳細は下記に記載)/高校生以下¥800/シニア¥1,100/UPLINK会員¥1,000
作品分数
80分
リンク

☆特別学生割引実地
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2015年カンヌ国際映画祭クラシック部門出品

10名の監督たちが語る、“ヒッチコックの映画術”。


伝説の本「映画術 ヒッチコック/トリュフォー」にまつわるドキュメンタリー

トリュフォーとヒッチコックの最初の出会いは、1954年の冬、「カイエ・デュ・シネマ」誌のためのインタビューでのこと。そして、その8年後の1962年の春、トリュフォーはヒッチコックにインタビューを申し込む長い手紙をしたためる。インタビュー本出版の暁には、“あなたが世界中で最も偉大な監督であると、誰もが認めることになるでしょう”と宣言入りで。

長年、アメリカでの評価にフラストレーションを募らせてきたヒッチコックは、この若きフランス人監督からの手紙に歓びを隠さなかった。その返事には、手紙を読んで涙が出たと告白し、 トリュフォーからの申し出を快諾する旨を書き送っている。

こうして1962年8月13日、ヒッチコック63歳の誕生日にインタビューは始まった。ユニバーサル・スタジオの会議室にまる1週間こもって、通訳者ヘレン・スコットの助けを借りて行われたインタビューは、録音テープざっと50時間分にも及んだ。そのインタビューから膨大な音源を書き起こし、一作ごとに豊富なスチール写真やコマ撮りのイメージでヒッチコックのテクニックと映画理論を解説してゆく「映画術 ヒッチコック/トリュフォー」は、4年後の1966年、フランスとアメリカで同時に出版。このヒッチコックを真の映画作家、芸術家として世界に認識させることに成功した伝説の映画本は、各国で翻訳され、世界中の若い映画作家や映画ファンのバイブルとなった。

映画『ヒッチコック/トリュフォー』は、この「映画術」のための伝説的インタビューの貴重な音源と、写真家フィリップ・ハルスマンによるインタビュー風景、その後20年にわたるふたりの友情を感動的に映し出すドキュメタリーだ。さらにマーティン・スコセッシ、デビッド・フィンチャー、ウェス・アンダーソン、リチャード・リンクレイター、黒沢清といった錚々たる現代の巨匠たちが登場し、いかに「映画術」の影響を受けてきたかを熱く語り、独自の視点でヒッチコック映画を解説してみせるという実に豪華なフィルムである。そして彼らの言葉は、ヒッチコックとトリュフォーの魂が、どれほどその後のハリウッドをはじめ、世界の映画作家を魅了し、現代まで脈々と受け継がれているかを語ってくれる。

※「映画術」とは、書籍タイトル「映画術 ヒッチコック/トリュフォー」(晶文社刊)の略。

ヒッチコックとトリュフォーについて


アルフレッド・ヒッチコック

1899年8月13日ロンドンに生まれる。1915年、ヘンリー電信ケーブル会社に入社し、広告部門で製図工からデザイナーとなる。1920年にイズリントン撮影所へ入所すると、サイレント映画の字幕制作を手掛けるようになり、やがて脚本や助監督を担当。当時<ドイツ表現主義>の時代にあった独・ウーファ撮影所で共同製作に参加したのち、「快楽の園」(25)で監督デビューを果たした。1926年には、撮影現場で出会ったアルマと結婚。イギリス映画としてのトーキー第1作「恐喝(ゆすり)」(29)や『暗殺者の家』(34)をヒットさせたことからハリウッドに呼ばれ『レベッカ』(40)を監督。この作品がアカデミー作品賞に輝いたことでいきなり成功を収め、およそ年に1本のペースで監督作を発表する。50年代に全盛期を迎え、1957年からは「ヒッチコック劇場」でテレビの世界にも進出。アカデミー賞には5度監督賞候補となりながらも無冠に終わるなど不遇な面がある一方で、今なお評価の高い『サイコ』(60)などサスペンスをテーマにした作品を中心に監督したことから“サスペンス映画の神様”とも呼ばれる。1980年に80歳で亡くなるが、その直前イギリス王室からナイトの爵位を受けている。

フランソワ・トリュフォー

1932年2月6日パリに生まれる。複雑な家庭環境のもと非行を繰り返し、少年鑑別所に入れられたところを批評家アンドレ・バザンに引き取られ家族同然に生活。それをきっかけに15歳頃から映画評論を始め、バザンが編集長を務めていた映画誌「カイエ・デュ・シネマ」を中心に保守的なフランス映画を批評して“フランス映画の墓堀人”とも呼ばれた。1954年に習作「ある訪問」を監督したことから映画制作を始め、長編監督作『大人は判ってくれない』(59)がカンヌ国際映画祭監督賞に輝く。ジャン=リュック・ゴダールやクロード・シャブロルらと共に<ヌーヴェル・ヴァーグ>の旗手として注目を浴び、1968年のカンヌ国際映画祭では<五月革命>の影響下「ブルジョア的な堕落」と粉砕運動を展開して映画祭を中止に追い込んだ。その後、政治活動から離れ映画制作に集中。ジャン=ピエール・レオー演じるアントワーヌ・ドワネルを主人公にした作品、女性の情念を描いた作品などを製作。1974年には『映画に愛をこめて アメリカの夜』でアカデミー外国語映画賞を受賞。『未知との遭遇』(77)に役者として出演するなどしたが、1984年に脳腫瘍のため52歳の若さで急逝した。

「定本 映画術 ヒッチコック/トリュフォー」

著者:アルフレッド・ヒッチコック、フランソワ・トリュフォー
訳:山田宏一、蓮實重彥
定価:本体4000円+税

初版発行 1981年12月25日
累計:約7万部
発売から35年経っているが、年に一度は重版となるロングセラー。


ヒッチコック/トリュフォー(2015年/フランス・アメリカ合作/80分/原題: Hitchcock/Truffaut/G)
監督:ケント・ジョーンズ
出演:マーティン・スコセッシ、デビッド・フィンチャー、アルノー・デプレシャン、黒沢清、ウェス・アンダーソンほか
配給:ロングライド
Photos by Philippe Halsman/Magnum Photos(C)COHEN MEDIA GROUP/ARTLINE FILMS/ARTE FRANCE 2015 ALL RIGHTS RESERVED.


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