映画『氷上の王、ジョン・カリー』

映画『氷上の王、ジョン・カリー』

映画『氷上の王、ジョン・カリー』

映画『氷上の王、ジョン・カリー』

2019年5月31日(金)
新宿ピカデリー、東劇、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

監督:ジェイムス・エルスキン
出演:ジョン・カリー、ディック・バトン、ロビン・カズンズ、ジョニー・ウィアー、イアン・ロレッロ
ナレーション:フレディ・フォックス
(2018年/イギリス/89分/英語/5.1ch/原題:The Ice King)
字幕翻訳:牧野琴子/字幕監修・学術協力:町田樹

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5月9日(木)ジャパンプレミア開催

町田樹氏、宮本賢二氏が登壇
「未来へと受け継がれるジョン・カリーの魂」

映画『氷上の王、ジョン・カリー』

日程:2019年5月9日(木)18:45開場/19:00上映スタート/上映後トーク
場所:新宿ピカデリー(東京都新宿区新宿3丁目15−15)
登壇:町田樹(慶應義塾大学・法政大学非常勤講師)、宮本賢二(振付師)
司会:蒲田健(MC・パーソナリティー)
料金:3,500円 お土産付き(マスコミ向けプレスシート)

2019年4月16日(火)AM10:00より、チケットぴあにて販売開始(Pコード:559815)

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僕の魂には、
才能と同じだけ悪魔が宿っている

アイススケートを「スポーツ」から「芸術」へと昇華させた、伝説の五輪フィギュアスケート金メダリスト、その知られざる光と影。

アイススケートをメジャースポーツへと押し上げ、さらに芸術の領域にまで昇華させた伝説の英国人スケーター、ジョン・カリー。彼はバレエのメソッドを取り入れた演技で、1976年インスブルック冬季五輪フィギュアスケート男子シングルの金メダルを獲得する。しかし、マスコミが真っ先に伝えたのは、表に出るはずのなかった彼のセクシュアリティだった。同性愛が公的にも差別されていた時代に、ゲイであることが公表されたメダリストの存在は、世界中を驚かせ論争を巻き起こす。しかし、彼は華麗な滑りで多くの人を魅了し続け、現在の日本人スケーターにも影響を与えている。


偏見に屈することなく高みを目指し、人を遠ざけながらも愛に飢え、滑り、踊り続けた男の物語。

映画はアスリートとしてのカリーだけでなく、栄光の裏にあった深い孤独、自ら立ち上げたカンパニーでの新たな挑戦、そして彼を蝕んでゆく病魔AIDSとの闘いを、貴重なパフォーマンス映像と、本人、家族や友人、スケート関係者へのインタビューで明らかにしていく。新たに発掘された、ホームビデオで撮影された彼の最高傑作『ムーンスケート』について監督のジェイムス・エルスキンは「どんなスケートより美しく心を打たれた。これをみて感動を覚えない人はいないだろう」と語っている。

これは、時代に翻弄され不当な扱いを受けながらも、屈することなく高みを目指し、人を遠ざけながらも愛に飢え、滑り、踊り続けた男の物語。


エキサイティングで美しい!
“氷上の王”が私たちの心に再び舞う。
BBC London

彼が僕を創った。ありのままでいられる僕を。
ジョニー・ウィアー

TRAILER

監督:ジェイムス・エルスキンJames Erskine

英国生まれ。オックスフォード大学で法律を学んだ後、脚本家・映画監督に転身。BBCアーツで映像作りをスタートし、ドラマやドキュメンタリー監督として数多くの作品を手掛ける。人気BBCドラマ『秘密情報部トーチウッド』(2006) や『ロビン・フッド』 (2007) では数話の監督を担当。代表作は、1990年のワールドカップイタリア大会を描いた『One Night in Turin』 (2010)や、伝説的なクリケット選手サチン・テンドルカールを描いた『Sachin: A Billion Dreams』 (2017) など。エミー賞候補となった『Battle of the Sexes』 (2013) は、女性解放運動の真っ只中に行われたビリー・ジーン・キング夫人対 “男性至上主義者のブタ”を自称するボビー・リッグスのテニスの男女対抗試合を描いた意欲作。スポーツや芸術の感動の裏側に秘められた物語や社会・政治問題をテーマにしたドキュメンタリー作品を得意としている。

監督の言葉

私が常に描いていたビジョンとは、パフォーマンスを映画の中心に置くことで、カリーが自分の人生をそのまま演技として表現する姿をスクリーン上で描くことだった。きらめく銀盤の上で、彼の演技を通して栄光と悲劇を語り、なめらかに、そして優美に表現したかった。彼がオリンピックのチャンピオンになったのは、自由に表現できるアーティストになるために必要なプロセスだったのだ。様々な彼のパフォーマンスを紹介しながら、卓越した才能を持ちながらも苦しみ抜いた男の物語を紡ぎ上げた。

映画の3分の2がアーティストやスポーツ選手としての苦悩の物語だとすれば、残り3分の1は社会や家族に自身のセクシャリティを抑圧された男の物語といえる。人間として根本的なところがおかしいと実の父親から非難され続けたことによる精神的影響は計り知れず、その記憶がカリーを自滅の道へと駆り立てた。ギリギリのところでバランスを取るのは実に難しいことだったのだ。

我々は、この作品を記憶と喪失、命のはかなさの本質を伝える物語にしたかった。見る者をくぎ付けにし、ときに衝撃を与えたひとりの男の芸術性への熱意と心の内、そして決意を描いた物語だ。

ジョン・カリーJohn Curry

1949年9月9日、イギリス・バーミンガム生まれ。部品工場を営む家に、ふたりの兄とともに育つ。厳格な父親には「男らしくない」とバレエを習うことは許されなかったが、アイススケートは許可され、7歳のときにレッスンを始める。

卓越した身体能力と革命的な振付で、1971年と、1973年から76年まで全英チャンピオンに輝く。1976年にアマチュアとしてのキャリアの頂点に達し、英国大会、ヨーロッパ選手権で優勝、さらにインスブルック(オーストリア)でおこなわれた冬季五輪でも金メダルを獲得し、次いで世界選手権でも優勝。これは、五輪で英国がフィギュアスケート男子シングルで獲得したはじめての金メダルとなった。

1976年の世界選手権のあと、プロに転向。従来のダンス・カンパニーの興行と同形式の自身のツアー・カンパニーを起ち上げ、のちに振付師として活躍することになるローリー・ニコル、リー・アン・ミラーなどが参加。トウィラ・タープ、サー・ケネス・マクミラン、ピーター・マーティンなどバレエ、ダンスの高名な振付師とともに活動した。

1987年にHIVと診断され、1991年にエイズ発症。同年引退。1994年4月15日、エイズによる心臓発作のため英国ウォリックにて44歳で死去。

John Curry

COMMENTS

敬称略・順不同

伊藤みどり

アルベールビル五輪銀メダリスト

フィギュアスケートを新しい時代へと導くには、大変な努力と勇気、そして誰しもの心に永遠に残るようなインパクトが必要です。 ジョン・カリー氏はまさに芸術の領域を奥深く探り、フィギュアスケートの概念を変えるほどの演技を残して下さいました。 彼なくして、今みなさんが心を震わせて鑑賞している美しいフィギュアスケートは存在しなかったことでしょう。 スケートにおける芸術とは何なのかを考え直す機会になる作品です。

町田樹

慶應義塾大学・法政大学非常勤講師

ジョン・カリーは、ともすれば「男が華やかに踊るなんてみっともない」と揶揄されるような時代に、芸術としてのフィギュアスケートをその生涯をもって追求し続けた孤高のスケーターである。

この映画では、貴重な映像資料や身近にいた者の生の証言によって、様々な困難に抗いながらもアーティストとして生き抜いたカリーの人生を、彼が紡いできた珠玉の作品群と共に色鮮やかに甦えらせていく。

だが一方で、私はその華やかな舞台の裏で彼が一人抱えていた葛藤を目の当たりにした時、このスポーツを取り巻く諸問題が、未だ根本的に解決されていないことに愕然とするのである。私たちは、今もなお多くのスケーターがカリーと同じような芸術上の葛藤を抱えて氷上に立っていることを、決して忘れてはいけない。

映画『氷上の王、ジョン・カリー』

監督:ジェイムス・エルスキン(『パンターニ/海賊と呼ばれたサイクリスト』)
出演:ジョン・カリー、ディック・バトン、ロビン・カズンズ、ジョニー・ウィアー、イアン・ロレッロ
ナレーション:フレディ・フォックス(『パレードへようこそ』『キング・アーサー』)
(2018年/イギリス/89分/英語/DCP/16:9/5.1ch/原題:The Ice King)
字幕翻訳:牧野琴子/字幕監修・学術協力:町田樹 配給・宣伝:アップリンク
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