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パンキッシュなカルトムービーで全世界の映画マニアを虜にしてきた鬼才・アレックス・コックスが帰ってきた!
インディペンデントで自由な実験精神にこだわり続けるアレックス・コックスの最新作は、「B級映画の帝王」ロジャー・コーマンと手を組み、彼らが愛する数々の映画にオマージュを捧げるという大義名分の元に、ハリウッド映画産業からアメリカ社会までをも痛烈に批判する痛快な荒野の復讐劇だ。
タランティーノのガレージ感覚、マイケル・ムーアが持つ批評眼の先駆け的存在アレックス・コックス。5年の沈黙を破り、新たな代表作がついにベールを脱ぐ!

『サーチャーズ2.0』の企画はアレックス・コックスの公式HPサイト「alexcox.com」の中で発表され、出資を募った。そこにはいくつかの金銭的条件とともに一風変わった条件が、書き記してあった。
「俺(アレックス・コックス)の代りにテリー・ギリアムを起用しないこと」
「キャストとクルーは全員が同じ給与をもらい、利益の一部をともに分け合うこと」
というものだった。
インディペンデントスピリッツ溢れる方法で始動したこの作品に製作陣も個性豊かな面々が集結した。エグゼクティブ・プロデューサーに超低予算且つ早撮りで「B級映画の帝王」の異名をもつロジャー・コーマン、プロデューサーに『ロボコップ』『スターシップ・トゥルーパーズ』などのヒット作を製作したジョン・デイビソン。
5年の沈黙を破り動き始めたアレックス・コックスと映画界の鬼才たちが手を組み、この映画は完成した。

舞台はアメリカ、南カルフォルニアから、そびえたつアメリカ西部の赤い絶壁 “モニュメント・バレー”。復讐の旅を続ける中年男たちのオタクなやり取りは痛快なオフビート・コメディであり、刹那的で反体制的な物語はアメリカン・ニューシネマをも彷彿とさせる。

子役時代に残虐な脚本家に虐待されたトラウマをもつB級西部劇の役者がロサンジェルスからアリゾナの荒野へと復讐の旅に出る。
名匠ジョン・フォード監督の映画『捜索者』で有名なロケ地“モニュメント・バレー”で繰り広げられる驚愕のラストシーンは『続・夕陽のガンマン』を彷彿とさせつつも全く異なる、映画史上最狂の死闘へと発展していくのだった…。